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択る
「択る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
択るの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「死者の書」より 著者:折口信夫
となって、彼の胸に、もたれかかって来るのを感じた。 おれには、だが、この築土垣を
択ることが出来ぬ。 家持の乗馬は再、憂鬱に閉された主人を背に、引き返して、五条ま....
「決闘」より 著者:神西清
とほろ酔い機嫌のラエーフスキイが言う、「だが僕は、それにもかかわらず敢てよき冬を
択るね。『呼気は霜をむすんで、海狸の襟に銀とかがやく』〔〕か。」 「蓼喰う虫も何....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
どけて、御苦労ともいわれず、再び主家へ戻って、一生武家郎党の端で終るか。どっちを
択るかだ、ここの思案は」 「だって、きさま、あれは主筋のお方だぞ。よくそんな恐ろ....