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抱寝
「抱寝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
抱寝の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
鋭く切り込んで来ていた。二人は申合せたように両方から近づいて、赤坊を間に入れて、
抱寝《だきね》をしながら藁の中でがつがつと震えていた。しかしやがて疲労は凡《すべ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ぬようだが、余ら幼き頃まで紀州の一向宗の有難屋《ありがたや》連、厚く財を献じてお
抱寝《だきね》と称し、門跡の寝室近く妙齢の生娘《きむすめ》を臥せさせもらい、以て....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
気なら愚僧にくれんかい」 半「お前が貰ってくれゝば実に有がたい、それに一と晩でも
抱寝をした女だから実は女郎に売りたくも無えのよ、お前が彼奴を留守居にしてくれりゃ....
「お住の霊」より 著者:岡本綺堂
い心持がして、思わずハッと眼を閉じると、燈火は消える、女の姿も消える。この途端に
抱寝していた小児が俄に魘えて、アレ住が来た、怖いよゥと火の付くように泣立てる。よ....