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抱負
「抱負〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
抱負の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「続獄中記」より 著者:大杉栄
。軍人の家に生れて、軍人の周囲に育って、そして自分も未来の陸軍元帥といったような
抱負で陸軍の学校にはいった、ちょっと手におえなかった一腕白少年が、その軍人生活の....
「落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
ぐに歩んでほしいのです。兄様は落伍者、私は女なのですから、始めっから大した希望も
抱負もないのです。信二郎が大きくなってこの家をおこさねばなりません。家産の傾きを....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
して白鉢巻、白兜の人が彼を迎えに来るという望を起すことが出来ない。彼が持っていた
抱負、志向、希望、前途がただ一筆で棒引されてしまった。閑人のお布れが行届いて、小....
「科学的新聞記者」より 著者:桐生悠々
れの御託を述べているに過ぎず、世界的なる、また人類全体の安寧幸福に関する一般的の
抱負をこれから聞くことを得ない。事実を事実として報告しないほどだから、文明の雰囲....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
、あなたは、俳優として舞台に立つと同時に、戯曲家として自分で作品も書きたいという
抱負をもっていられるのですね。そして、既にそういう勉強をはじめているというお話で....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
のかな。 文麻呂 人目を忍ぶ旅衣と云う奴さ。でも、親父、あれで内心東国にはとても
抱負があるらしいんだ。まあ、別れる時は割合に二人共さっぱりしてて、気が楽だったよ....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
の哲学的史実を頭にもって、これを咀嚼し、これを消化して、さらに前途に発展してゆく
抱負がなくてはならぬ。それゆえに自分は西洋の哲学を攻究するとともに東洋の哲学の研....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
かったが、左に右く鴎外が就任すると即時に断行された。研究報告書は経費の都合上十分
抱負が実現されなかったが、とにかく鴎外時代となって博物館から報告書が発行されるよ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
が気に喰わないで、度々伯父さんを捉まえては大議論をしたそうだ。二葉亭の東方問題の
抱負は西郷の征韓論あたりから胚胎したらしい。こんな塩梅に児供の時分から少し変って....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
なもんだが、芸術となるとそうでない。二葉亭の対露問題は多年の深い研究とした夙昔の
抱負であったし、西伯利から満洲を放浪し、北京では中心舞台に較や乗出していたし、実....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
の破壊に、北浜の廓正に、都市計画に、新道徳の建設に、私は次から次へと諸君に対する
抱負を披瀝して、すぐに改造運動に取りかかりたいと思います……」 賀川市長の就任....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
田内閣は、独立後初めて成立せる内閣でありますから、独立後の日本をどうするかという
抱負経綸が示され、日本国民に独立の気魄を吹き込み、民族として立ち上る気力を与える....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
しめられ、特に出羽に関する史料ならば、この文庫へ来ればなんでもあるというくらいの
抱負をもって蒐集に尽力せられたならおよろしかろうとお勧めしたことであった。江畑君....
「「特殊部落」と云う名称について」より 著者:喜田貞吉
保存せられたならば、それは特殊に信頼すべく、親愛すべきものであるという事にするの
抱負を彼らに有せしめたい。 繰り返して言う。「特殊部落」という名称については、....
「今年の抱負」より 著者:大倉燁子
ような作品を書きたいと思う。 × これが年頭に考えた私の今年の
抱負である。....