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「抵当物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

抵当物の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
田地や土蔵を抵当に入れて才覚したものでござりやんすから、貸方から喧ましく云われ、抵当物は取られ、お母と両人で手振編笠で仕方がねえから、千住へまいって小商いを始め....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ない。 そう押されても、本来、後暗いにも、明るいにも、抵当に取られて困るほどの抵当物件を持っていた覚えがないという道庵は、やっぱり大呑みに呑込んで、 「抵当に....
神楽坂」より 著者:矢田津世子
。北海道や九州辺りへも行くことがある。最初からものにならぬ、と決めてかかっている抵当物でも鑑定だけは是非ひきうけるという風である。これには猪之さん独特の手がある....
旅役者の妻より」より 著者:矢田津世子
ん。 良人の話ですと、戸部の伯父は何んでも抵当流れで儲けたんだそうですが、その抵当物の鑑定のかけひきの骨は誰れにも掴み得ないとのこと、資産も莫大なものだろうな....
野槌の百」より 著者:吉川英治
の書いた証文へ、判を捺すよ。判も、ここに持って来ている」 「じゃ、家だけでなく、抵当物は、地面、造作、家財、仕事場道具一切」 「くどいなあ、分ってるよ」 「それ....
俗臭」より 著者:織田作之助
かしたりした揚句、有金全部はたいて、松田の製品を殆んど買い占めてしまった。名目は抵当物品ということにした。松田が訴訟を起されて負け、マツダランプから製品を押えに....