押し並べて[語句情報] »
押し並べて
「押し並べて〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
押し並べての前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「花嫁の訂正」より 著者:渡辺温
」 4 半信半疑の気持で、二人が帰ってみると、先に帰っていた二人が仲よく肩を
押し並べて彼等を迎えた。 「ねえ、Aの奥さん。あなた方の新家庭の飾りつけは、もう....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
って、それなる奴を、かばいだてしようなどとは、いよいよ以て許されぬ。それへ直れ、
押し並べて、二人とも成敗《せいばい》する」
雪之丞は、微塵《みじん》、怖れは感....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
|各務房之丞《かがみふさのじょう》の胴間声《どうまごえ》に、一同、ガヤガヤと肩を
押し並べてすわったが、おもむろに正面の杉戸が開いて出て来た月輪軍之助を見ると、満....
「三国志」より 著者:吉川英治
精兵を加えて、その力をたすけ、また司馬懿仲達は、総兵力二十万を、長安の関から外に
押し並べて、扇形陣を展開した。壮観、実に眼もくらむばかりである。 仲達軍の先鋒....
「濞かみ浪人」より 著者:吉川英治
た。非番の者だけが十二、三名、霊岸島まで見送ると云って、彼と一緒にぞろぞろと肩を
押し並べてゆく。 海路、摂津から四国へ行く便船は、こよいの八刻の上げ潮に纜を解....