押し止める[語句情報] »
押し止める
「押し止める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
押し止めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
よしな、よしな。荒療治は古手だよ。よしな、よしな――」 静かにうち笑って名人が
押し止めると、いいようもよくおちつき払っていったことでした。 「袋があるんだ。知....
「黄昏」より 著者:宮本百合子
、沓脱石には、見馴れぬ男下駄が揃えてある。 先に立って格子に手をかけたのぶ子を
押し止めるように、おくめは、 「お客様じゃないか、若し、何だといけないから」 と....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
うせて、巻物を開き進める手がだんだんと早くなるのを自覚しながら、どうしてもそれを
押し止める事が出来なくなった。それでも眼の前の正木博士に笑われてはいけないと思っ....
「一足お先に」より 著者:夢野久作
みたら……というようなアラレモナイ息苦しい願望が、そこいら中にノタ打ちまわるのを
押し止めることが出来なくなったのであった。 私はそれでもジッと気を落ち着けて鋏....
「牢獄の半日」より 著者:葉山嘉樹
日本では、囚人や社会主義者、無政府主義者を、地震に委せるんだね。地震で時の流れを
押し止めるんだ。 ジャッガーノート! 赤ん坊の手を捻《ひね》るのは、造作もね....