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押分ける
「押分ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
押分けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「狂人は笑う」より 著者:夢野久作
す。皆スバラシイ大木ばかりで、しかも、切って落したような絶壁の中途に、岩の隙間を
押分けるようにして生えているのだそうですから、猿でも使わない事には、トテモ危険で....
「動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
ガックリなってしまった。 三 根室の水上署員が、弥次馬達を
押分けるようにして惨劇のその場に駈けつけたのは、それから三十分もあとの事だった。....
「露肆」より 著者:泉鏡花
、髭の生えた立派なのが居る。 辻に黒山を築いた、が北風の通す、寒い背後から藪を
押分けるように、杖で背伸びをして、 「踊っとるは誰じゃ、何しとるかい。」 「へい....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
いて展望のききそうな場所に出るが、意地の悪い霧が忽ち目隠しをしてしまう。深い笹を
押分ける苦しさにいつとなく下りに向った脚元が急に明るくなって、右の方に大谷が口を....