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押包
「押包〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
押包の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
落ちた。天鵞絨《ビロード》のように滑かな空気は動かないままに彼れをいたわるように
押包んだ。荒くれた彼れの神経もそれを感じない訳には行かなかった。物なつかしいよう....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
っとりかこ》んでしまいました。 米友が少しでも隙を見せれば、彼等は一度にドッと
押包んで、取って食おうというような形勢であります。 単身を以てすれば猿に劣らぬ....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
ら寄合うて、遠方は遠方なりに遮って、池の周囲と同じ程より、多くは天を余さぬから、
押包んだ山の緑に藍を累ねて、日なく月なく星もなく、倒に沼の中心に影が澄んで、そこ....
「故郷」より 著者:井上紅梅
。八歳になる甥の宏兒も飛出して来た。 母は非常に喜んだ。何とも言われぬ淋しさを
押包みながら、お茶を入れて、話をよそ事に紛らしていた。宏兒は今度初めて逢うので遠....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
、突如として黒姫おろしが吹荒んだ。それに巻上げられた砂塵に、行列の人々ことごとく
押包まれた。雲か霧かとも疑わした。 笹尾は急いでお乗物の戸を締めた。陸尺四人も....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
った事は、無論です。 家並を二町ほど離れて来ると、前に十一二間幅の川が、一天地
押包んだ巌山の懐から海へ灌いでいる。…… (翌日、私が川裳明神へ詣ろうとして、大....