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押向ける
「押向ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
押向けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
僧は慌てて身を開いて、行燈は手前が、とこれが先へ立つ。 さあ負され、と蟹の甲を
押向けると、いや、それには及ばぬ、と云った仁右衛門が、僧の裾を啣えた体に、膝で摺....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
まってはいけません」 「だッて……」 と米友は少しどもりながら、籠の戸を表の方に
押向けると、その手は早くも水門口を開くように、籠の戸を引き上げにかかったものです....