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押問答
「押問答〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
押問答の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「魔術」より 著者:芥川竜之介
にするのじゃない。」
「それなら骨牌《かるた》をやり給えな。」
何度もこういう
押問答を繰返した後で、とうとう私はその友人の言葉通り、テエブルの上の金貨を元手《....
「路上」より 著者:芥川竜之介
ん。いかん。金時計の手前に対しても、一枚だけは買う義務がある。」
二人はこんな
押問答を繰返しながら、閲覧人で埋《う》まっている机の間を通りぬけて、とうとう吹き....
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
いでもよい様にお母さんにそう云ってくれと云う。僕は民さんがそう云いなさいと云う。
押問答をしている内に、母はききつけて笑いながら、 「民やは町場者《まちばもの》だ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
。その緑の園を美しい北国の夏の日が照らしていた。畑の草を取っている農夫と手まねで
押問答した末に、やっとのことでこの世界に有名な研究所の所在を捜しあてて訪問すると....
「火星探険」より 著者:海野十三
だった。デニー博士は箱車の覗き穴へ自分の顔をぴったりと当てて、牛頭仙人とさかんに
押問答をやっているようだった。そしてラッパからしゃがれた張の作り声が、はっきりし....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
しに立った。だがその日は退屈でもあったので、暇つぶしに、ベラン氏対リーマン博士の
押問答を見物するも一興だと思い、ベラン氏の引立てるままに、倶楽部を出ていった。 ....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
ロンドン行の切符をアンが買った。そのとき切符売場で駅員とアンの間になにかごたごた
押問答の場面があったが、アンが旅券みたいなものを示し、そして仏天青を呼びつけて、....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
傷を負っているだけで、まず大丈夫です。児玉法学士は大元気です。彼は緑鬼どもと強い
押問答をやって、待遇改善をはかっています。私は彼とよく打合わせました。われわれは....
「火星兵団」より 著者:海野十三
星兵団は、めずらしく負け色である。
観測台のある宇宙艇の下で、参謀と観測兵とが
押問答をしている時、ばたばたと音がして、また二名の火星人がかけつけて来た。
「お....
「小春の狐」より 著者:泉鏡花
たかったのだけれど、「旦那さんが見てであったしな。……」と何か、私に対して、値の
押問答をするのが極が悪くもあったらしい口振で。……「失礼だが、世帯の足になります....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
も無え。 突然ざぶりと、少え人は衣服の裾を掴んだなりで、川の中へ飛込んだっけ。
押問答に、小半時かかればとって、直ぐに突ん流れるような疾え水脚では、コレ、無えも....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
のように生き返らせてくれと頼んだけれども、父は前に懲りて拒絶したので、彼女は再三
押問答の末|終に激怒したのであった。その瞬間彼女の命は絶えた。博士はさすがに我が....
「明日」より 著者:井上紅梅
一片の侠気があって、無論どうあっても世話しないではいられないのだ。だからしばらく
押問答の末、遂に許されて、阿五は彼女の乳房と子供の間に臂を挿入れ、子供を抱き取っ....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
には、水騒ぎの最中へ、某雑誌記者、気忙しそうで口早な痩せた男の訪問があり、玄関で
押問答の上、二階へ連れて上ったのは……挿画何枚かの居催促、大人に取っては、地位転....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
時に始末書を警察へ出せと厳命した。丁度二葉亭は居合わしたので不法を詰ってかれこれ
押問答をすると、無法にも二、三人の巡査が一度に二葉亭に躍り蒐って戸外へ突飛ばし、....