押頂く[語句情報] » 押頂く

「押頂く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

押頂くの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
湯島の境内」より 著者:泉鏡花
いよう、当座の小使いにもするように、とお心づけ下すったんだ。 お蔦 (しおしおと押頂く)こうした時の気が乱れて、勿体ない事をしようとした、そんなら私、わざと頂い....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
て、颯と輝く、銀の地の、ああ、白魚の指に重そうな、一本の舞扇。 晃然とあるのを押頂くよう、前髪を掛けて、扇をその、玉簪のごとく額に当てたを、そのまま折目高にき....
多神教」より 著者:泉鏡花
さあ、めしあがれ。 小児一 持って行くの。 女児一 頂いて帰るの。(皆いたいけに押頂く。) お沢 まあ。何故ね。 女児二 でも神様が下さるんですもの。 お沢 あ....
青蛙神」より 著者:岡本綺堂
色。)わたしはまだこの神に見放されないのです。これでようよう安心しました。(箱を押頂く。)では、夜の更けないうちに、もうお暇としましょう。 李中行 せめて今夜一....
人狼」より 著者:岡本綺堂
より彼のマリアの像を取出して、行燈の火に照らして見る。) おいよ (マリアの像を押頂く。)サンタ、マリア……。サンタ、マリア……。(やがて又、表をみかえる。)え....
夫人利生記」より 著者:泉鏡花
あなたの手で、スッと微かな、……二つに折れた半紙の音。 「は、は。」 と額に押頂くと、得ならず艶なるものの薫に、魂は空になりながら、恐怖と恥とに、渠は、ずる....