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担い手
「担い手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
担い手の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
官僚的な変形なりに、そのまま官僚そのものから離れて、社会の行動と意識との指導的な
担い手となった。 ではその結果、官僚系にぞくする帝大の方はブルジョア社会の地盤....
「子供のために書く母たち」より 著者:宮本百合子
が行われていた。少年らのグループが作家の団体へ、あなた方の文学上の才能を、未来の
担い手であるわれわれのためにもっと十分発揮してくれ、という公開状をよせたりして、....
「マクシム・ゴーリキイの人及び芸術」より 著者:宮本百合子
な闘いを通じて、遂にその解決を見出した人々である。彼らは勤労人民こそ新しい歴史の
担い手であり、知識人としての自身のあらゆる豊富な才能やまじめな思想も、プロレタリ....
「バルザックに対する評価」より 著者:宮本百合子
観を、私共に説明するものなのである。 バルザックはプロレタリアートが次の社会の
担い手であることを当時の現実から承認せざるを得なかったのであるが、彼はそれを、「....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
を見ても、今日まざまざと理解することが出来る。この「宣言一つ」には、新たな歴史の
担い手としての階級の意味、その文化建設についての当時の考え方と、知識階級の歴史的....
「生活者としての成長」より 著者:宮本百合子
ら、うそのない新しい日本の姿が立ちあらわれて来ている。 もし青年に新しい日本の
担い手としての期待がかけられるのならば、それらのあらゆる現実を落着いて自分たちの....
「春桃」より 著者:宮本百合子
婦人のおどろくべき強靭な生活力を、主として、妻、母という極めて重い軛《くびき》の
担い手としての姿の裡に発見し、描き出した。春桃は、深い伝統の波の底にあって、しか....
「短い感想」より 著者:宮本百合子
間夫人との間に交わされた前述の短い会話のやりとりの間に、如何に深刻な新しい歴史の
担い手の社会的内容が暗示されているかを見やぶっておられない事実である。 本間氏....
「夫婦が作家である場合」より 著者:宮本百合子
き出した婦人作家がやがて旧い家族制度に反撥して当時の社会情勢では明らかに進歩性の
担い手であったに違いない新進の作家と結婚した。今日の社会で貧しい妻になり母となっ....
「新しい一夫一婦」より 著者:宮本百合子
労階級の男女は一層ひどい封建性の下で家庭生活を営んでいるのであるが、新たな歴史の
担い手である勤労階級の社会関係の必然から、見とおしとしては結局、プロレタリアート....
「家庭と学生」より 著者:宮本百合子
感情がどんなに変って来ているかというような点も相当微妙だろうと思う。学生を未来の
担い手として愛し感じている風潮であるか、それとも、学生は未成人であるという面を強....
「青年の生きる道」より 著者:宮本百合子
は一口には言い現わせないいとおしみと希望とがある。こうして日本の若い人々、明日の
担い手である若い男女青年の生活を思いやっている時、私達は何か話の始まりにきっかけ....
「科学論」より 著者:戸坂潤
知れない、だが科学の対象は、観念性にぞくし主観にぞくする認識の単なる普遍通用性の
担い手か何かであるに過ぎない。 だがこの実在という観念も、実は学問的な哲学的な....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
て一定形態を保つことが出来る、というのである。 自我とか精神とかいう何か意識の
担い手を意識と呼ぶのではなくて――だが哲学では大抵それを意識と考える――、意識現....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
。云うまでもなく之は、プロレタリアの階級が歴史の進歩発展を齎すという役割の唯一の
担い手だという根本理論に基くわけで、この階級主観の政治的任務を基準にして、今日広....