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担ぎ上げる
「担ぎ上げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
担ぎ上げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
りるのである。撞と云うはずみに大切の水がぱっとこぼれる。下ろすのも厄介だが、また
担ぎ上げるのが骨だ。路の二丁も担いで来ると、雪を欺く霜の朝でも、汗が満身に流れる....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
衛門を助けい!」 「あっ」と云うと二、三人、衣裳のまま飛び込んだが忽ち武右衛門を
担ぎ上げる。 「腕! 腕!」と誰かが叫んだ。無残! 武右衛門の右の腕が肩の付け根....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
右の遺骸安置の場所は大菩薩峠の上あたりに越したことはなかろうけれども、あそこまで
担ぎ上げるのが難儀とあらばその麓《ふもと》あたりのなるべく人家に遠い処でもよろし....
「魔都」より 著者:久生十蘭
へ崩れ落ちてしまった。
加十は、おッと奇妙な声を発し、あわてて花を長椅子の上に
担ぎ上げると床の上に坐り込み、ぐったりと垂れた花の手を揺すりながら、埓《らち》も....