拒絶[語句情報] » 拒絶

「拒絶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

拒絶の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
疑惑」より 著者:芥川竜之介
あるいはまた名所の案内とか、そのほかいろいろ講演に附随する一切の無用な暇つぶしを拒絶したい旨希望して置いた。すると幸《さいわい》私の変人だと云う風評は夙《つと》....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
切った。それまでやっていた仕事にだんだん失望を感じ始めた。新しい生活の芽が周囲の拒絶をも無みして、そろそろと芽ぐみかけていた。私の目の前の生活の道にはおぼろげな....
恐しき通夜」より 著者:海野十三
出したのだった。それから四五日経って、C子は逆に僕を挑んだのだ。だが僕は素気なく拒絶した。拒絶されると反って嵐のような興奮がC子の全身に植えつけられたのだった。....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
う。そのときくわしく説明します」ココミミ氏は肩をそびやかし、説明をいますることを拒絶した。 「そうですか。では、僕の方からのべてみましょうか」 帆村は、大胆な....
転機」より 著者:伊藤野枝
、私の感情の混乱の中に実現された。私は彼の生涯の仕事の仲間として許された。一度は拒絶しても見たY――K――等いう彼と関係のある女二人に対しても、別に、何の邪魔も....
成長が生んだ私の恋愛破綻」より 著者:伊藤野枝
ためには今は何にもかかわらないがいいのだと思いました。そして私はTとも別れOをも拒絶しようと決心しました。 Oは私のこの心持をかく見破っていました。私は決心し....
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
だね。就中、銑太郎などは、自分釣棹をねだって、貴郎が何です、と一言の下に叔母御に拒絶された怨があるから、その祟り容易ならずと可知矣。」 と蘆の葉ずれに棹を垂れ....
「別居」について」より 著者:伊藤野枝
に向って熱情も自信も持ちませんでしたから。そうして、それどころか、私はその恋愛を拒絶するということの努力をしていましたから。それにまだ、もう一つ、今まで一年間そ....
活動写真」より 著者:淡島寒月
がまた死んだ場合には、前のように生き返らせてくれと頼んだけれども、父は前に懲りて拒絶したので、彼女は再三押問答の末|終に激怒したのであった。その瞬間彼女の命は絶....
歯車」より 著者:芥川竜之介
ものかを感じずにはいられなかった。何ものかを?――しかし僕の物質主義は神秘主義を拒絶せずにはいられなかった。僕はつい二三箇月前にも或小さい同人雑誌にこう云う言葉....
暗号数字」より 著者:海野十三
村事務官がこれを手に入れたかについて帆村は質問の矢を放ったが、事務官はその説明を拒絶した。そしてこんなことを云った。 「それを説明すると、私どもの役所が使ってい....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
汰は未だかつて聞かざるところなり、砲撃云々は全く虚喝に過ぎざれば断じてその要求を拒絶すべし、たといこれを拒絶するも真実国と国との開戦に至らざるは請合いなりとて頻....
岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
申し込まれる場合がある。私は単行本には引き受けられても文庫には引き受けぬといって拒絶するほど、文庫を尊重愛護するのである。 典籍の範囲をいずれに限定すべきか、....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
った。殊に短冊へ書くのが大嫌いで、日夕|親炙したものの求めにさえ短冊の揮毫は固く拒絶した。何でも短冊は僅か五、六枚ぐらいしか書かなかったろうという評判で、短冊蒐....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
許さざるのみならず、近年は商店を開くことを許さず。地方を旅行して宿泊せんとするに拒絶する旅店多く、劇場、料理店すらも、入るを許さざるほどなりという。気候は冬期な....