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「拓本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

拓本の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
食魔」より 著者:岡本かの子
をした。 この市隠荘はお絹等姉妹の父で漢学者の荒木蛍雪が、中橋の表通りに画帖や拓本を売る蛍雪館の店を開いていた時分に、店の家が狭いところから、斜向うのこの露路....
時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
さ」 「なるほど、なるほど。ええと第五号は、紫檀メイタ卓子か。それから第六号が、拓本十巻ヲ収メタル書函か。それから……」 と、彼は、警告文の左記列項を順々に読....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
うなものです。 それから以後、主膳は良寛には見向きもせずに、 「どうだ、支那の拓本で、何か変ったものは出ないか」 七十二 その時、街頭に騒....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
はあ、果して王羲之の真筆ならば、さもありそうなことですが、王羲之の真筆はおろか、拓本でさえ、初版のものは支那にも無いと聞いています――そういう貴重の品が、どうし....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
日本人固有の情緒を現わしたものであろうと感じたことがあった。しかし竜門浮き彫りの拓本などを見ると、これに似た感じがそこにもある。従ってこの像は、漢人にも共通であ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
それから机に坐って、無可先生は、習字をし始めた。※遂良の楷書の手本と、大師流の拓本が載っている。 「…………」 ここへ住んでからでも、一年の余になる。日課を....
『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
どう》師の『天竺紀行《てんじくきこう》』についていた阿育《アショーカ》石柱刻文の拓本のことを思い出して、臘伐尼林《ルンビニりん》のところを説明しながら二行だけ読....