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拘留
「拘留〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
拘留の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
星雲を掃除するのに役に立つのである。このように中心物体から著しい距離に星雲物質が
拘留されるために温度の過大な上昇が妨げられる。もしそうでなかったとしたらこの侵入....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
だのに、貧弱な親爺や妹は、たった一封度か二封度を持ってきて、あげられる。留置場に
拘留される! 領事館は金持ばかりをかばった。金のない細々と商売している奴ばかり....
「ニッケルの文鎮」より 著者:甲賀三郎
しているもんだから、何とか議員だって警察には通じやしないわ。それでとうとう一晩|
拘留させられたのよ。痛快じゃないこと、ところが泣きっ面に蜂というのは爺さんが警察....
「琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
一切ないと抗弁するのであった。しかし兎に角、現に賍品を懐にしていたのであるから、
拘留処分に附せられる事となり、留置場に下げられた。 所が又々一事件が起った。夜....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
が好い」 「知りませんから云えません」 「ちょっ、強情な奴だな。おい、君は一体、
拘留されてから今日は幾日目だと思うんだい」 「そんな事はあなたの方が好く御存じの....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
た巡査の一人が、さあ行こうと言って一緒にそとへ連れて出た。 フランスでは、未決
拘留の日数は三日間をのぞいたあとをすべて通算する。で、僕はその日に満期となって、....
「獄中記」より 著者:大杉栄
甘えていた。 ある時なぞは、窓のそとを通る女看守が、その連れて来た女の被告人か
拘留囚かがちょっと編笠をあげて男どものいる窓の方を見たとか言って、うしろから突き....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
、時とすると縄帯姿の、すこぶるだらしのないのもある。その大部分はいわゆる道路妨の
拘留囚だそうだ。この道路妨というものについてはまたあとで話しする。 この連中が....
「雪の夜」より 著者:小林多喜二
したら、誰がなんと言おうと私を信じてもらっててもいいの!」と言った。恵子が淫売で
拘留されたことがあるとか、家の裏に抜穴があるとか、もっと詳しいことが噂立った。龍....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
は雌牛を預かること、それがわたしたちのものだというあかしの立つまで、わたしたちを
拘留することに決めた。村じゅうが行列を作って、わたしたちのあとに続いて、ちょうど....
「鍬と鎌の五月」より 著者:黒島伝治
い、人間を、一ツの警察から、次の警察へ、次の警察から、又その次の警察へ、盥廻しに
拘留して、体重が二貫目も三貫目も減ってしまった例がいくらでもある。会合が許されな....
「深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
業ではなく、そのほかにも同じような悪戯者があるらしいのです。その証拠には、佐倉の
拘留中にも往来の婦人にむかって、やはり蛇を投げ付けた者があるのですから……。」 ....
「白痴の知恵」より 著者:小酒井不木
「そうですよ。だからこれから犯人が誰だかを探偵しようというのです。信次郎はまだ
拘留してあるでしょう? ちょっと会わせてくれませんか?」 犯人嫌疑者の信次郎は....
「呪われの家」より 著者:小酒井不木
死体の身許を申し出るものは一人もなく、また短刀の出所の取調べもすべて徒労に帰し、
拘留された二人を犯人と判断し得べき直接証拠は何も出ないばかりか、二人が巣鴨へ来る....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
縮少しなければならなくなった。 搗てて加えて哈爾賓へ着く草々詰らぬ奇禍を買って
拘留された。当時哈爾賓では畜犬|箝口令が布かれ、箝口せざる犬は野犬と見做されて撲....