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拘置
「拘置〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
拘置の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
の方から飛び出したが、一月のちには、どんな罪を犯したのか、大阪の南署から検事局の
拘置所へ送られていた。チマ子は差し入れに行った。貴子はきびしく叱りつけ、銀造を見....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
動を受けたのは主任警部の大寺だった。彼は、この事件の犯人を、今本庁に引いていって
拘置してある土居三津子だと、自分の心の中には確信していた。只いささか満足するには....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
。すでに公娼制度の支持一つにも夫は決して無効ではなかった。また単に低労賃や労働力
拘置のための有力な観念的支持であるだけでもない。広く失業問題そのものに就いてさえ....
「あとがき(『宮本百合子選集』第五巻)」より 著者:宮本百合子
で、一切の書くものを発表禁止された。その間に四一年十二月九日から翌年七月末、巣鴨
拘置所で病気が悪化し意識不明になるまでとめておかれた。少し眼も見えるようになった....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
ねそべっているのが見えるこの道の角 向うの原っぱに 高くあたらしい塀をめぐらした
拘置所の方へ 戦争をすまい、といったからだという人たちが きょうもつながれてゆく....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
かせて上げたいと思います。では又。 六月二十日 〔豊島区西巣鴨一ノ三二七七巣鴨
拘置所の宮本顕治宛 目白より(封書)〕 六月十三日 日曜日 曇。第十六信 き....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
一月八日 〔巣鴨
拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕 第二信 きょうは風がきついけれどもいい天気....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
一月一日 〔豊島区西巣鴨一ノ三二七七巣鴨
拘置所の宮本顕治宛 四谷区西信濃町慶応義塾大学病院内い号の下より(封書)〕
....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
一月二日 〔巣鴨
拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
一月二日 第一信
さて、あけましてお....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
一月三日 〔巣鴨
拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕 一月三日 第一信 私たちの九年目の年が....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
八月七日 (第一信)〔巣鴨
拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 モネー筆「断崖」(一)、コロー「ルコント夫人....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
一月三日 〔豊島区西巣鴨一ノ三二七七巣鴨
拘置所の宮本顕治宛 本郷区林町二十一より(代筆 牧野虎雄筆「春の富士」の絵はがき....
「三木清を憶う」より 著者:豊島与志雄
の多くにとっても、驚愕であった。三木はつまらないことが機縁となり、豊多摩刑務所に
拘置されていたのだが、間もなく釈放されるだろうと吾々は待望していた。あの元気な姿....
「虹の橋」より 著者:久生十蘭
一 北川千代は栃木刑務所で服役中の受刑者で、公訴の罪名は傷害致死、刑期は六年、二十八年の三月に確定し、小菅の東京
拘置所から栃木刑務所に移され、その年の七月に所内で女児を分娩した。 受刑者名簿....
「予謀殺人」より 著者:妹尾アキ夫
。だから前科者の顔をみるため町へ行く時には、おれはとても嬉しかったものだ。あの頃
拘置所は、君も覚えているだろうが、ホロウェイにあった。のちにはブリクストンに移っ....