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「拙稿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

拙稿の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二十世紀旗手」より 著者:太宰治
ます。五円の稿料いただいても、けっしてご損おかけせぬ態《てい》の自信ございます。拙稿きっと、支払ったお金の額だけ働いて呉れることと存じます。四日、深夜。太宰治。....
乞食学生」より 著者:太宰治
れる。印刷所では、鷹《たか》のような眼をした熟練工が、なんの表情も無く、さっさと拙稿の活字を拾う。あの眼が、こわい。なんて下手くそな文章だ。嘘字だらけじゃないか....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
コム・アカデミー編『文芸の本質』――ヌシノフ――の稿及び岡・戸坂著『道徳論』中の拙稿「道徳の観念」に問題を譲ろう)。だがとに角必要なことは、右のように考えて行け....
創生記」より 著者:太宰治
市価数倍せむことを胸算して、二ヶ月、三ヶ月、日和見、そのうちに芥川賞|素通して、拙稿返送という憂目、再三ならずございました。記者諸君。芥川賞と言えば、必ず、私を....
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
、月花の定座の意義等に関する著者の私見は雑誌「渋柿」の昭和六年三月以降に連載した拙稿を参照されたい。 古人の俳書から借りた言葉を一々「 」にするのはあまりに....
十二支考」より 著者:南方熊楠
セル博士の請に任せ、一九一〇年発行『フラーゲン・エン・メデデーリンゲン』へ出した拙稿の大意である。 本邦で馬に関する伝説の最《いと》広く分布しいる一つは白米城....
科学論」より 著者:戸坂潤
ならない。 で、それだけ云えば、意識による実在の所謂模写。 * なお詳しくは、拙稿「実践的唯物論の哲学的基礎――物質と模写とに関して」(『理想』三八号)〔本全....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
―超個人的・歴史的・社会的意識――との関係である。 * 唯物史観の輪郭に就いては拙稿「唯物史観とマルクス主義社会学」(岩波講座・『教育科学』【本全集第三巻所収「....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
化されることが出来るだろうと想像する。併し之は他の機会に譲らねばならない。) *拙稿「生物学論」(岩波講座『生物学』の内)〔本巻収録〕を見よ。 吾々は物理学―....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
分析をごく表面的に止めざるを得なかった。多少材料に立ち入った分析に就いては、次の拙稿を参照されたい。 「物理的空間の成立まで」(『哲学研究』一〇六)、 「物理....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
之が重大な役割を占めていることは、多くの文芸理論が斉しく認める処だ。之については拙稿「道徳の観念」〔本全集第四巻所収〕に譲ることにする。) 第五章 思想につい....
歴史的探偵小説の興味」より 著者:小酒井不木
時代に、どうして目的を達するだろうかという所に、興味があるのである。別項に掲げた拙稿「世界裁判奇談」の中にも書いたが、大岡越前守その他の名判官の裁判物語は、その....
上野」より 著者:永井荷風
いので、わたくしは其長文なるを厭わず饒歌余譚の一節をここに摘録する事とした。徒に拙稿の紙数を増して売文の銭を貪らんがためではない。わたくしは此のたびの草稿に於て....
十日の菊」より 著者:永井荷風
たりともその稿を脱すれば、必《かならず》亡友|井上唖々《いのうえああ》子を招き、拙稿を朗読して子の批評を聴くことにしていた。これはわたしがまだ文壇に出ない時分か....
あの世の入口」より 著者:知里真志保
uy(国を・造った・神)アイヌの祖神。もと呪師だった。北方文化研究報告、第七輯、拙稿「呪師とカワウソ」参照。 (16)〔Oso'r-kot〕〔オそ※コッ〕(尻の....