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招宴
「招宴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
招宴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
話あり、来る十五日の会合につき問合はありたるも断わる。 ◯松竹事業部野口氏よりの
招宴と観劇もまた断る。病気ゆえなり。 ◯帆苅氏来宅、「報知新聞」が来る八月十三日....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
が出来てくる。やっと巧《うま》く行きそうな月には、決って英国軍艦が入港し士官等の
招宴を張らねばならぬようになる。召使が多過ぎる、という人もある。傭《やと》ってあ....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
いってくれたものの、どうなったかと、まだ心に悩みも残って、芝居が閉《は》ねると、
招宴をことわって、宿に戻り、じっと灯の下に腕を組んでいたのであったが、女中が来て....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
消された。 樫尾大尉は、翌々晩……忘れもしない大正九年三月二日の夜の松平男爵の
招宴をお名残として、又も行方を晦ましてしまった。あたまと体力を使いきれないで困っ....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
変り、型も改まって全く昔を偲ぶよすがもない。この屋形船は大名遊びや町人の札差しが
招宴に利用したもので、大抵は屋根がなく、一人や二人で乗るのでなくて、中に芸者の二....
「源氏物語」より 著者:紫式部
もりっぱであったし、宮もきわめてごりっぱなお姿と見えた。この日は右近衛府の下僚の
招宴をして纏頭を出すならわしであったから、自邸でとは言っていたが、近くに中の君の....
「或る日」より 著者:宮本百合子
ていた肱を一寸落さなかったと如何《ど》うして云える? 起きてから、彼女は断った
招宴について一言も云わなかった。けれども彼は、彼女の寡言の奥に、押し籠められてい....
「化生のもの」より 著者:豊島与志雄
鑑賞に事よせて、あちこちでティー・パーティーが催された。戦争前、新宿御苑で観菊の
招宴があった、それに做ったものである。もっとも、この節では、菊花鑑賞というのも名....
「白塔の歌」より 著者:豊島与志雄
くありましたし、またそういう口実はいつでも見出せるものでありますが、然し、此度の
招宴には何か特殊な気配が感ぜられました。方家の執事ともいうべき何源が口頭で伝えま....
「国立国会図書館について」より 著者:中井正一
国立国会図書館について 中井正一 歴史変革の任務 今年の冬の夜のことであった。 アメリカ国会図書館使節の
招宴に金森館長と共に列席した。 参議院図書館運営委員長である羽仁氏はあいさつの....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
理も参考までに食べたというにすぎない。 鶴のいる風景 南京での
招宴にも、美しい娘さんに逢うことが出来た。夜はお化粧を濃くしていたが、ひるは極く....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
空しくなった。これは数年前、故|和田雲邨翁が新収|稀覯書の展覧を兼ねて少数知人を
招宴した時の食卓での対談であった。これが鴎外と款語した最後で、それから後は懸違っ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
口にする大抱負を有するなら努めて寛闊なる襟度を養わねばならない、例えば西園寺侯の
招宴を辞する如きは時の宰相たり侯爵たるが故に謝絶する詩人的|狷介を示したもので政....
「三国志」より 著者:吉川英治
胸にすがって、泣かれたりしたので、郭※も、振りもぎっても行かれず、遂に、その夜の
招宴には、欠席してしまった。 ――と、次の日|李※の妻は、わざとその一品の中に....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、緒方大将一行が兵器視察のため欧州旅行の途中ベルリンに来られたとき、大使館武官の
招宴があり、私ども駐在員も末席に連なったのであるが、補佐官坂西少将(当時大尉)が....