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「招魂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

招魂の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
将軍」より 著者:芥川竜之介
後、阿吉牛堡《あきつぎゅうほう》に駐《とどま》っていた、第×軍司令部では、午前に招魂祭《しょうこんさい》を行った後《のち》、余興《よきょう》の演芸会を催《もよお....
フォスフォレッスセンス」より 著者:太宰治
しい花の名を言った。私は、自分の語学の貧しさを恥かしく思った。 「アメリカにも、招魂祭があるのかしら。」 とそのひとが言った。 「招魂祭の花なの?」 そのひ....
義血侠血」より 著者:泉鏡花
、さすがに八方|塞《ふさ》がりて、融通の道も絶えなむとせり。 翌年の初夏金沢の招魂祭を当て込みて、白糸の水芸は興行せられたりき。渠は例の美しき姿と妙なる技《わ....
婦系図」より 著者:泉鏡花
うんだけれど、学校でまた何か言われると悪いから、今日も同一電車に乗らないように、招魂社の中にしばらく居たら、男の書生さんが傍へ来て附着いて歩行くんですもの。私、....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
で来たのは明治以後のことで、黙阿弥の「嶋鵆月白浪」は明治十四年の作であるが、その招魂社鳥居前の場で、堀の内まいりの男が夜そばを食いながら、以前とちがって夜鷹そば....
革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
やがて、十八九年も経ったろう。小児がちと毛を伸ばした中僧の頃である。……秋の招魂祭の、それも真昼間。両側に小屋を並べた見世ものの中に、一ヶ所目覚しい看板を見....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
、がたがたと格子を開けると、汚い二階家の、上も下も、がらんとして、ジイと、ただ、招魂社辺の蝉の声が遠く沁込む、明放しの三間ばかり。人影も見えないのは、演義三国誌....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
るというのです。それから二日目の夕方にお筆さんがそっと来て、今晩お蝶さんと二人で招魂社の馬場へ涼みに行くから、あなたもあとから来てくれというので、私もついふらふ....
雑記(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
演奏というものを見聞する機会を得た。 それは美しい秋晴の日であったが、ちょうど招魂社の祭礼か何かの当日で、牛込見附のあたりも人出が多く、何となしにうららかに賑....
人生における離合について」より 著者:倉田百三
は再び相合うことはないのであろうか。これは人間として断腸の問いである。私は今春、招魂祭の夜の放送を聞いて、しみじみと思ったのである。近代の知性は冷やかに死後の再....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
私が十三の年であつた。 常設館ができるまでは巡業隊の持つてくる写真を芝居小屋か招魂祭の掛小屋で見ていた。 招魂祭の掛小屋で乃木大将の一代記というのを見た覚え....
雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
もしないかわりに音も聞かせないというのはもはや実業の域を脱している。それはむしろ招魂祭の見せ物に近きものである。 ロシヤには俳優の出ない映画などもできているが....
有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
るというのです。それから二日目の夕方にお筆さんがそっと来て、今晩お蝶さんと二人で招魂社の馬場へ涼みに行くから、あなたもあとから来てくれというので、私もついふらふ....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
でないと思ったのであります。氏は、「自分は、多少の余財を作って等身大の馬を製えて招魂社にでも納めたい」というのが平素の願望で、一生に一度は等身大以上の大作をやり....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
座において「勧進帳」初演の当時、富樫左衛門を勤めたり。 ○十月、仏人スリエ、九段招魂社にて曲馬を興行す。 ○二月、守田座の座主守田勘弥、猿若町より京橋区新富町六....