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拝
「拝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
拝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
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観音堂の正面の一部。ただし扉《とびら》はしまっている。その前に礼
拝《らいはい》している何人かの人々。少年はそこへ歩みより、こちらへ後ろを見せたま....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
た日には、柔道の選手で、賄征伐《まかないせいばつ》の大将で、リヴィングストンの崇
拝家で、寒中《かんちゅう》一重物《ひとえもの》で通した男で、――一言《いちごん》....
「影」より 著者:芥川竜之介
椅子の上に仰向けになって、紙切小刀《かみきりこがたな》も使わずに封を切った。
「
拝啓、貴下の夫人が貞操を守られざるは、再三御忠告……貴下が今日《こんにち》に至る....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
でき》した日本人は波羅葦増《はらいそ》(天界《てんがい》)の荘厳《しょうごん》を
拝する事も、永久にないかも存じません。私はそのためにこの何日か、煩悶《はんもん》....
「河童」より 著者:芥川竜之介
の問題を尋ねてみました。
「それは基督教《キリストきょう》、仏教、モハメット教、
拝火教《はいかきょう》なども行なわれています。まず一番勢力のあるものはなんといっ....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
快な感じを与えた。――現に彼には、同席の大名に、あまりお煙管が見事だからちょいと
拝見させて頂きたいと、云われた後《あと》では、のみなれた煙草の煙までがいつもより....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
かされたのか? もう一辛抱《ひとしんぼう》しさえすれば、おん主《あるじ》の御顔も
拝めるのだぞ。」
その言葉が終らない内に、おすみも遥《はる》かにおぎんの方へ、....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
た。
「いや、よくわかりました。無論十二指腸の潰瘍《かいよう》です。が、ただいま
拝見した所じゃ、腹膜炎を起していますな。何しろこう下腹《したはら》が押し上げられ....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
もまた退き易い。現にカテキスタのフヮビアンなどはそのために十字架《じゅうじか》を
拝するようになった。この女をここへ遣《つか》わされたのもあるいはそう云う神意かも....
「運」より 著者:芥川竜之介
と、常夜燈《じょうやとう》のぼんやりした明りで、観音様の御顔が見えました。日頃|
拝《おが》みなれた、端厳微妙《たんごんみみょう》の御顔でございますが、それを見る....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
りの三股原に至り、またつとめて勇気を振い起し大願成就なさしめたまえと明神の祠を遙
拝して、末|覚束なき旅に上りぬ。路用として六円余、また東京へ着して三四ヶ月の分と....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
れの蛮カラだったが、都会の風に吹かれて来ると、大のハイカラになりすまし、時代の崇
拝者となり、美人の評判高かった金持の後家と結婚が、夫人は平素デビーの書記兼助手た....
「寡婦」より 著者:秋田滋
ぐにもその話を聴きたがった。けれども伯母はその話はしたくないと云った。が、皆なが
拝むようにして頼むので、伯母もとうとう話す決心をしたのだった――。 「私がサンテ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
。したがって、この学者先生も田舎の娘たちには大もてだった。日曜日の教会の境内で礼
拝のあいまに、彼はどんなに彼女たちのなかで目立ったことだろうか。周囲の木々にから....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
尊重せざるを得ないのだ。戸籍よ、役場という殿堂を総轄する輝ける神よ、われは汝に礼
拝す。汝は自然よりも強し、ああ。 七月三日―― 生き、考えるものを、殺して、....