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「拝伏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

拝伏の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
と小町のようなのが対向いで、前に土器を控えると、万歳烏帽子が五人ばかり、ずらりと拝伏した処が描いてある。いかさまにも大吉に相違ない。 主税は、お妙の背後姿を見....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
精、未レ有二過レ之者一也、汝齎二帰佐倉一、示二諸同僚及属官一、可二以重珍一也、予拝伏捧持而退、既而帰二佐倉一、如二 君命一遂以二冊子一置二之官庁一、別手二写一通....
鵞鳥」より 著者:幸田露伴
水の中から現われた。残念にも雄の鵞鳥の頸は熔金のまわりが悪くて断れていた。若崎は拝伏して泣いた。供奉諸官、及び学校諸員はもとより若崎のあの夜の心の叫びを知ろうよ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
って、隊長を指して役々に永倉新八が紹介すると、 「ウヘヘヘヘ」 と言って、一同が拝伏してしまいました。 新撰組の隊長、鬼といわれる近藤勇が片腕、というより、骨....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
底でガンガン鳴り出して来ました。 その当座は、大先生のおっしゃることは無条件で拝伏して聞いていた。無論、大先生のおっしゃることなどが、自分の頭で理解のつく限り....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
。 相国 誇を深い胸に蔵め、敬を色に表して、 人臣の最上たる諸侯がお前に拝伏します。 忠義の血がこの脈を漲り流れておりまする間は、 我々は君の意志で働く....
三国志」より 著者:吉川英治
言だ。 けれど、こういう威勢に対しては、誰もそれをそれという者もない。 地に拝伏して、ただ命をおそれる者――それが公卿百官であった。 こうして、彼は、自分の....
三国志」より 著者:吉川英治
終って、閣の外に、勢揃いしていたところである。 陳登は悪びれず、彼の床几の前に拝伏して、 「実は、父があまりにも、お留守の大役を案じるので、励ましていたもので....
三国志」より 著者:吉川英治
らいております。どうかご主君にも、ご一笑下さいまし」 と、品々をそこにならべて拝伏した。 すると呂布は、勃然と、怒を発して、 「なんだっ、これは」と、酒瓶を....
三国志」より 著者:吉川英治
ると、涙を新たにして、故人の遺託をこまごま伝えた。 周瑜は、故人の霊壇に向って拝伏し、 「誓って、ご遺言に添い、知己のご恩に報いまする」と、しばし去らなかった....
三国志」より 著者:吉川英治
争えない。関羽と張飛はそれを見ると、理屈なしに馬をおりてしまった。そして車の前に拝伏し、夜来の大捷を孔明に報告した。 「わが君の御徳と、各※の忠誠なる武勇による....
三国志」より 著者:吉川英治
った。 一隊の兵に、美酒財宝を持たせ、やがて趙子龍の陣所へ訪れた。そして地上に拝伏して、 「どうか、主人の無礼は、幾重にもおゆるし下さい。まったく悪気で申しあ....
三国志」より 著者:吉川英治
南方の美味|薫醸は、どんな貴賓を饗するにも恥かしいものではなかった。 魯粛は、拝伏して、関羽を上賓の席に請じ、さて、酒をすすめ、歌妓楽女をして、歓待させたが、....
三国志」より 著者:吉川英治
、彼は禁門に入るまえにすぐそこへ行って帝に拝謁した。 その時張飛は、玉座の下に拝伏するや、帝の御足を抱いて、声を放って哭いたということである。 玄徳もまた張....
三国志」より 著者:吉川英治
来て、こういう者があった。 孔明が対面して、 「何事か」 と、質すと、鄭文は拝伏して、 「降参を容れていただきたい」と、剣を解いて差し出した。 理由を問う....