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拝承
「拝承〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
拝承の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
ど》まりたまいしという御旧蹟なるを見出だせしゆえ、今の名に改めたるなり。昨年一月
拝承するに、皇族二千余|方《かた》の内ただ四百九十方のみ御墓の所在知れある由。神....
「山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
られしまま、失礼ながら小生保証|致置候。序に御同宿の婦人の事、同支配人より委しく
拝承、貴殿ならではそこまで引っぱり込み得ざる相手と存じ、本社の特種と致度、警察と....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ひと筆しめしまいらせそろ。いまだお目もじつかまつらずそうらえども、ご高名はつとに
拝承、ぜひにもお力借りたき大事|出来そうろうまま、すぐさまご入来願わしく、他行お....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
接貴方に御相談して致したい考えでおりましたところ、貴下の御辞職の御事情を蔭ながら
拝承致しましたので、それではこのような危険な仕事をお願い致す訳には行かぬ。科学の....
「父杉山茂丸を語る」より 著者:夢野久作
来た。 間もなく郷里の福岡で玄洋社葬にしたいという電報が来たから、これも独断で
拝承して後に一同に報告した。 父は生前、死体の全部を大学に寄附する旨を大勢の人....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
者達はこの魅力に魅せられて、検閲や之に基く劇場文化統制の加圧などは之を易々として
拝承するのである。 と云うのは、最近大劇場の多量出現以来、従来大劇場を圧倒して....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
「わたくしは、平田篤胤大人というお方はお名前は承っておりますが、まだその御著書を
拝承したことはございませんから、果して神主様のおっしゃる通り、学者であって本当の....
「瘠我慢の説」より 著者:榎本武揚
、天下後世の為めにせんとするまでの事なれば、当局の御本人に於て云々の御説もあらば
拝承致し度、何卒御漏し奉願候。要用のみ重て申上候。匆々頓首。 二月五日諭吉 ....
「六号室」より 著者:瀬沼夏葉
て。 『この猶太人に靴でも与えたらどうだ、そうでもせんと風邪を引く。』 『はッ、
拝承まりまして御坐りまする。直に会計にそう申しまして。』 『そうして下さい、お前....
「三国志」より 著者:吉川英治
てみると、これも同文である。だが、夏侯楙の親書にまぎれもなく思われたので、馬遵は
拝承して、 「まず、客屋に入って休み給え」 と、使者をねぎらい、重臣に諮ってい....
「それから」より 著者:夏目漱石
には出来かねた。彼は元来が何方《どっち》付かずの男であった。誰の命令も文字通りに
拝承した事のない代りには、誰の意見にも露《むき》に抵抗した試《ためし》がなかった....