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拝眉
「拝眉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
拝眉の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「誰」より 著者:太宰治
。万事御了察のうえ、御願い申しあげます。何事も申し上げる力がございません。委細は
拝眉《はいび》の日に。三月十九日。治拝。」 意外な事には、此の手紙のところどこ....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
床から拾って籠の中へ入れる。捩《ね》じ曲げたのを丹念に引き延ばして見る。「いずれ
拝眉《はいび》の上……」と云うのを投げ込む。「……御免蒙《ごめんこうむ》り度候《....
「少女地獄」より 著者:夢野久作
利平 小生は先般、丸の内|倶楽部《くらぶ》の庚戌会《こうぼくかい》で、短時間|
拝眉《はいび》の栄を得ましたもので、貴兄と御同様に九州帝国大学、耳鼻科出身の後輩....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
り上いろ/\な方面への責任等は総べてを私が背負ひまして御迷惑はかけますまひ、一度
拝眉心からお願したいと存じて居ります。頓首 三月十一日早朝 沢田正二郎 ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
お祖母さんは、そう言いながら、手をひろげて、念入りに読みだした。しかし「委細は
拝眉の上」とあるきりで、はっきりしたことは何も書いてなかった。ただ「次郎の行末と....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ひと筆|御染筆《ごせんぴつ》、使いの者に御手交くださらば有難く存じます。余は、御
拝眉の上、万々申しあげたく、まずは、右のため、云々。というのが手紙のおもむき。差....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
につき御目にかかり御話申度由につき御面会被下候えば幸甚に存候。まずは用事のみ余は
拝眉千万。不一。 一月十九日夏目金之助 高浜様 ○ ....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
て組み合わせ、一大美文を作り上げようというのである。苦心の末完成したのは『いまだ
拝眉の光栄を得ざる貴下に……』といった調子のもので、われながらみごとなできであっ....