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「拝聴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

拝聴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
見せ度いと云うので有る、素人手品は総ての素人芸と同じく当人には甚く面白いが拝見や拝聴を仰せ付けられる客仁に取っては余り有難い者でない、朝倉男爵は通人だけに其の辺....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
れた事件の内容以外に、隠されている奇怪な事実があるのに違いない。私は勿論、喜んで拝聴に出かける旨を返事した。 赤耀館は東京の近郊N村の、鯨ヶ丘と呼ばれる丘の上....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
」 と私の方をチラッと見て、 「現に僕達は、先刻鳥喰崎の端っぽで早川氏の跫音を拝聴したんだ」 司法主任は直ぐに飛び出して行った。 東屋氏も立上った。 「さ....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
そかに研究しております。就きましては一夕怪談会を催しまして、皆さまの御高話を是非拝聴いたしたいと存じておりましたところ、あたかもきょうは春の雪、怪談には雨の夜の....
時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
い、なんとか博士の注意力を他へ外らせたいものと考え、 「ええ博士、さっきお電話を拝聴していますと、劉洋行とお話の途中に、何者かお電話を横取りにした者があったよう....
四次元漂流」より 著者:海野十三
し幽霊がでなかったら、君にはいいたいことがたくさんあるよ」 「そのときつつしんで拝聴しましょう。しかしその反対に幽霊がこの部屋にでてきたら、賭は僕の勝ですよ。そ....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
妾宅へ出かけて行ったり――これは秘書がのこらず知っており、私は特別の恩沢をうけて拝聴させられるのである――名前をきいても黙っている女の人から電話がきたり……。 ....
華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
男は黙っている。 「門外漢だから云えるのね」 男は更に黙っている。 「御趣味拝聴って時間つくればいかが? スポンサーはアルバイト周旋屋」 「女史は何が出来る....
死と影」より 著者:坂口安吾
は私の部屋に長坐せず、よい折に立って、下の美学者を訪ねて、神妙に古典芸術の講話を拝聴し、又、自分の専門の芸については、美学者の問いに慎しみ深く答えていた。そうい....
戯作者」より 著者:国枝史郎
入ったらしい。 「手前の考えは些違います」 「ハイハイお説はいずれその中ゆっくり拝聴致すとして、第二に戯作というこの商売、岡眼で見たほど楽でげえせん」 「いやそ....
終戦前後」より 著者:織田作之助
昼のニュースを聞けと言って来た。 畏れ多い話だが、玉音は録音の技術がわるくて、拝聴するのが困難であったが、アナウンサーのニュースを聞いているうちに、 「あッ、....
ねじくり博士」より 著者:幸田露伴
の機微を観破したのサ。中々安くない論サ。チンダルから昨日手紙をよこして是非来年は拝聴に上るというのサ。そのくらいの訳だから日本人に分るような浅薄ナ論じゃアない。....
キド効果」より 著者:海野十三
ネ」 「それで……」 「それで――とは痛い御言葉ですな。こうなれば、貴方の御説を拝聴するより外に、途がなくなったんです」 「そうですか」と丘助手は大きく肯いた。....
アッタレーア・プリンケプス」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
ガラス戸をぴしゃりとしめてしまいました。いったん科学者が物を言いかけたら、黙って拝聴するものだということさえ心得ていない人間に、仕事の邪魔をされたくなかったから....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
田君においても、その後さらに深遠なる研究を重ねておられることではあろうが、それを拝聴するの機会を有せざる今日において、その傍らに自己の管見を発表する余地を求める....