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「括弧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

括弧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
その報告を訳しておきましたから、下《しも》に大略を掲げることにしましょう。ただし括弧《かっこ》の中にあるのは僕自身の加えた註釈なのです。―― 詩人トック君の幽....
二人小町」より 著者:芥川竜之介
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」より 著者:太宰治
」 意外な事には、此の手紙のところどころに、先輩の朱筆の評が書き込まれていた。括弧《かっこ》の中が、その先輩の評である。 ――○○兄。生涯にいちどの(人間の....
黄村先生言行録」より 著者:太宰治
違いないのだから、誰をも恨む事が出来ない。以下はその日の、座談筆記の全文である。括弧《かっこ》の中は、速記者たる私のひそかな感懐である。 さて、きょうは、何を....
牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
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「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
{2}である。「いき」は安価なる現実の提立《ていりつ》を無視し、実生活に大胆なる括弧《かっこ》を施し、超然として中和の空気を吸いながら、無目的なまた無関心な自律....
演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
にやれるシナリオはただの一つもないじゃないかと言いたいような気がする。) 右の括弧の中は俳優に読まれたくないものだ。 ○地面に線を引いてあらかじめ俳優の立ちど....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
央に、やや小さい円形の力が落ちることになるから、当然その圧し出された水が、上向き括弧)の形になってしまうのだ。そして、その上下二様の括弧形をした水の跡を、左右|....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
こらずの明細がきができそうなことです。) **ドイツで出版された月世界のうそ話。括弧内の文は原本になく、アメリカ版による。 そこで夜番のたましいは、月の世界の....
ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
後には、かならず、「ただしひとりの青年を除いて」という一句が詩のルフランのように括弧でくくられて書かれていた。いったい、ひとりの青年とは誰のことなんだとそのじぶ....
博物誌」より 著者:岸田国士
き、その最後にコンマを打ったと思うと、そこで急に行を変える。 途方もなく大きな括弧を描いて、私の住んでいる家をその中に入れてしまう。 庭の泉水もその飛ぶ姿を....
次郎物語」より 著者:下村湖人
石けん、長茄子、瓦煎餅、といったような先生たちのあだ名が縦にならんでおり、それに括弧して受持学科名が書いてあった。そして、その右に点数欄と備考欄とがあったが、点....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
で御用にたちたいものと、熱望いたしております」 彼は兄のアントニイと自分とを――括弧つきの修正を添えて――区別してもらいたいとさえ願っている。「同じく恐縮なお願....
古事記」より 著者:武田祐吉
いるが、今それによらずに、あらたに章を分けて、それぞれ番號や標題を附け、これには括弧をつけてあらたに加えたものであることをあきらかにした。また歌謠には、末尾に括....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
はロランのベートーヴェン研究全体に現われている志向において選ぶことを努めた。 ○括弧〔 〕中、訳注とあるものは、理解に便なるを思って訳者が付加した部分である。そ....