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拱門
「拱門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
拱門の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「温泉」より 著者:梶井基次郎
く狭くそのかわり白いタイルが張ってあったりした。村の人達の湯にはまた溪ぎわへ出る
拱門型に刳った出口がその厚い壁の横側にあいていて、湯に漬って眺めていると、そのア....
「スモーリヌイに翻る赤旗」より 著者:宮本百合子
る。蠅がとんでいる。――町はずれである。 二人の日本女は、右手に見える白い大|
拱門《アーチ》を入って行った。非常な興味を顔に現わして、正面に見える建物の破風や....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
ぼらしいものであった。人々は半ば裸体で、酔払って、だらしなく、醜くかった。路地や
拱門路からは、それだけの数の下肥溜めがあると同じように、疎らに家の立っている街上....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
と、いちじるしく趣を異にしてくる。 天井は低く床は石畳で、扉のある部分は、壁が
拱門形に切り抜かれている。そして、その所々には、クルージイと呼ばれて魚油を点す壁....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
、それを中心にして、拝殿、祠殿、霊廟、僧院、仏塔と幾百の堂宇が無数の石階や石廊や
拱門で縦横につながり、四千年前に消滅したテーベの栄華の宮殿の復原図を眼のあたりに....