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「拳法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

拳法の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
くさか》六郎次郎が、いにしえ元亀《げんき》天正のみぎり、唐に流れついて学び帰った拳法《けんぽう》に、大和《やまと》島根の柔術《やわら》を加味くふうして案出せると....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
鄭成功が台湾に拠るとき、粤東の地方から一人の異僧が海を渡って来た。かれは剣術と拳法に精達しているばかりか、肌をぬいで端坐していると、刃で撃っても切ることが出来....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
馬に向って聞かせたのが耳新しくあります。 大極流の兵法には、棒も、剣も、槍も、拳法も、捕縄《とりなわ》も、忍びの術までが、みな一つ体系に摂取されてあるというこ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
反徳川の思念が身に染み、学は和漢に剣は自源《じげん》、擁心流《ようしんりゅう》の拳法《けんぽう》、わけても甲陽流軍学にそれぞれ秘法をきわめた才胆をもちながら、聞....
水甕」より 著者:豊島与志雄
しっかと握り合せていました。うっかり弾みをつければ人間ぐらいわけなく殺せる自分の拳法を、習慣的に警戒したのです。そして彼は二人の男を一つ視野のうちに見据えながら....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
いたしましたところ、彼は幼より成人に至るまで女子にも劣る柔弱者で、武術はおろか、拳法すらもたしなんだことがございません。まことに困ったことに相成りました」 こ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
なるものが、当時の武芸者には欠けていた。彼らが主として学んでいたのは杖術ならびに拳法、むしろシナ流のカラテであった。その他、馬術、水泳から短銃、航海術等に至るま....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
す。まさか母を裏切ることがあろうとは信じられませんが」 「杉山一正と仰有るのは、拳法体術の達人と名の高い杉山先生ですか」 「その杉山一正です」 「立派な御子息を....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
壁で築いた長い塀と宏壮な腕木門があった。 室町家兵法所|出仕 平安 吉岡|拳法 と書いた門札が、もう眼をよせてよく見なければ読めないほど黒くなって、しか....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ら責め立ててくる負債をあわせると、いつのまにか、途方もない数字にのぼっていて、父拳法の遺産をそっくり渡して、編笠一かいで立ち退いても、なお、足らないくらいな実情....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
傷手は軽い、多寡が右手一本ではないか。左の手を振って、歩けば歩けるにちがいない。拳法先生の子清十郎ともある者が、京都の大路を、戸板で戻ったといわれては、あなたは....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
を測っていたが、一昨夜のような失敗に帰してしまった理だというのであった。 吉岡拳法の名は、今もなお、慕われている。諸国行く先々で聞かぬ所はない。いかにその盛ん....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ないと、何が何だかわからないような話が多い。 憲法という名も、書物によっては、拳法とも書いてある。新聞小説のうえでは、どうも憲法という文字が、現代人には、政治....