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拾遺
「拾遺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
拾遺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第五の男は語る。 「唯今は『酉陽雑爼』と『宣室志』のお話がありました。そこで、わたくしには其の
拾遺といったような意味で、唐代の怪談総まくりのようなものを話せという御注文ですが....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
かれたのは、それから一時間の後であった。小林君の家へゆき着いてから、わたしは宇治
拾遺物語にあった絵仏師の話を思い出した。彼は芸術的満足を以って、わが家の焼けるの....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
り二十四歳の秋まで、鳥居峠に籠っていた凡そ六年の間、万葉はもとより、古今、後撰、
拾遺の三代集に、後
拾遺、金葉、詞花、千載、新古今の五つを加えて、世にいう八代集を....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
が、此の少年を、亡父の義挙を継ぐべき情熱へと駆り立てて行ったのであろう。 『吉野
拾遺』に、正行が淫乱な師直の手から弁内侍を救ったと云う有名な話がある。 「正行な....
「こま犬」より 著者:岡本綺堂
たもの、あるいは記憶にとどめて書いたもの、数うればまだまだたくさんあるので、その
拾遺というような意味で更にこの「近代異妖編」を草することにした。そのなかには「鬼....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
が言うのだから、尠くとも、此方面に関してだけは、間違いは言わない筈である。 難後
拾遺集・難千載集以後歌集の論評は、既に師範家意識が出て居て、対踵地に在る作者や、....
「妖怪漫談」より 著者:岡本綺堂
みな怪談本といっても好いのであるが――を猟ってみると、遠くは『今昔物語』、『宇治
拾遺物語』の類から、更に下って江戸の著作にあらわれている我国の怪談というものは、....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
前記の脚本二種などが嚆矢であろう。学海居士は川尻宝岑と合作で、そのほかにも「吉野
拾遺名歌誉」「豊臣太閤裂封冊」「
拾遺後日連枝楠」などの史劇を公けにして、その時代....
「火に追われて」より 著者:岡本綺堂
かれたのは、それから一時間の後であった。K君の家へゆき着いてから、わたしは『宇治
拾遺物語』にあった絵仏師の話を思い出した。彼は芸術的満足を以て、わが家の焼けるの....
「時勢と道徳観念」より 著者:喜田貞吉
思われない。山法師が一般に悪僧」とあるのは、畢竟は名誉の勇士の義である。また宇治
拾遺物語に、「むかし大太部とて、いみじき盗人の大将軍ありけり」とあるも、確かに尊....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
ている。しばしば験者の手先になって、悪魔を追い払うことなどをもつとめている。宇治
拾遺物語一、宇治殿倒れさせ給いて、実相房僧正験者にめさるる事の条に、 是も今は昔....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
日、依田学海死す、七十七歳。明治二十年前後には演劇改良に尽力し、自作の戯曲「吉野
拾遺名歌誉」「政党美談淑女操」など数種あり。 ○四月、中村吉蔵監督のもとに、東京....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
たにしても、記録の行われる時代まで持ち越されて、『古事記』や『日本書紀』や『古語
拾遺』やのうちに、二百あまりも書きとどめられたことは、私どもにとって得がたい幸で....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
軍を饗したと「日本書紀」にある。牛肉を肴として酒を飲んだものであろう。また「古語
拾遺」には大地主神が、牛肉を以て田人に喰わしめたが為に、大年神の怒りにあったとも....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
、エタまたはエッタと呼ばれた古えの河原者・浄人の徒と同じ仲間と解せられる。『宇治
拾遺物語』十三に、伊吹山に籠って念仏を行じた聖の坊の下司法師原というのがあるのも....