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拿捕
「拿捕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
拿捕の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「火薬船」より 著者:海野十三
を撮影されちまったんですから、サイゴンに入港するとたんに訴えられ、そこでそのまま
拿捕されてしまいますぞ」 「いや、われわれ日本人は、東洋水面において、他国人から....
「怪塔王」より 著者:海野十三
とびこもうというのです」 「ええっ、なんだって。麻綱をつたっていって、あの怪塔を
拿捕するというのか。貴様、えらいことを考えだしたな、ううむ」 さすがの勇猛兵曹....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
げられ、むろん貴方のお墓などは、夢にも及ばなくなったのです。 ところへ、貴方が
拿捕された『室戸丸』の船長から――それが現在私の夫ではございますが、貴方の遺品を....
「中支遊記」より 著者:上村松園
て、不思議な気持を払いきれない。 昨日の新聞に米船ハリソン号を浅瀬に追いつめて
拿捕に協力したと輝かしい偉勲を伝えられている長崎丸、私が長崎から乗った往路は多分....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ある波止場に逃げ込んで、終局の運命を待っているのだった。エセックスはこの商船隊を
拿捕することを命じたが、属僚たちの間で事は延び延びになっていた。そして不幸な公爵....
「咸臨丸その他」より 著者:服部之総
助機関船「イングランド」だった。白鳳《はくほう》丸と改名されて英薩戦争で英艦隊に
拿捕《だほ》され焼棄された。 『近代の偉人故|五代友厚《ごだいともあつ》伝』とい....
「黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
かえ、つよくなかった北軍封鎖線を突破してもちこんだばかりでなく、やがて北軍船舶を
拿捕《だほ》するための巡洋艦の建造を英国商社に発注した。アラバマ号はその一隻で、....
「三国志」より 著者:吉川英治
叩かれたため、後陣の船は、まったく個々にわかれて、岸へ乗りあげてしまうもあるし、
拿捕されて旗を降ろすもあるし、そのほかは、帆を逆しまに逃げ出して、さんざんな敗戦....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
い追捕の船列が、翌晩、みすみす伯耆沖で帝の逃亡船らしきものをみとめながら、それを
拿捕できず、かえって一夜中、疲労|困憊のさまよいを海上にみせていたのは、いったい....