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持ち
「持ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
持ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
に当面の実際問題への霊活《れいかつ》な解決を与え得るほど、融通の利《き》く頭脳の
持ち主だとは遺憾ながら己惚《うぬぼ》れる事が出来なかった。すると彼は私の逡巡《し....
「影」より 著者:芥川竜之介
子《テーブル》に倚《よ》りかかりながら、レエスの窓掛けを洩《も》れる夕明りに、女
持ちの金時計を眺めている。が、蓋の裏に彫った文字《もじ》は、房子のイニシアルでは....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
半白な髭《ひげ》に掩《おお》われた唇に、ちらりと微笑の影が動くと、心もち山高帽を
持ち上げながら、「やあ」と柔《やさ》しい声で会釈《えしゃく》をした。私はかすかな....
「河童」より 著者:芥川竜之介
あなたがたはそのほかに遺伝をお数えなさるでしょう。)トックさんは不幸にも信仰をお
持ちにならなかったのです。」
「トックはあなたをうらやんでいたでしょう。いや、僕....
「彼」より 著者:芥川竜之介
なった。病名は確かに腎臓結核《じんぞうけっかく》だった。僕は時々ビスケットなどを
持ち、彼のいる書生部屋へ見舞いに行った。彼はいつも床《とこ》の上に細い膝《ひざ》....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
いわい》、その侍の相方《あいかた》の籤《くじ》を引いた楓は、面体《めんてい》から
持ち物まで、かなりはっきりした記憶を持っていた。のみならず彼が二三日|中《うち》....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
を抜けて来る事も稀ではなかった。牧野はもう女房ばかりか、男女《なんにょ》二人の子
持ちでもあった。
この頃|丸髷《まるまげ》に結《ゆ》ったお蓮は、ほとんど宵毎《....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
》に縁《ふち》無しの眼鏡《めがね》と云う、むしろ弁護士か会社員にふさわしい服装の
持ち主だった。慎太郎はこう云う彼等の会話に、妙な歯痒《はがゆ》さを感じながら、剛....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
感的(ジンリッヒ)なことを意味するのだった。僕等は二人ともこの少女にどうも好意を
持ち悪《にく》かった。もう一人の少女にも、――Mはもう一人の少女には比較的興味を....
「墓」より 著者:秋田滋
把り緊めていると、わたくしのこの胸には、それまで想像だもしなかったほどの愉しい気
持ちが漲って来るのでした。彼女の微笑はまた、わたくしの眼のなかに狂的な悦びを注ぎ....
「初雪」より 著者:秋田滋
ようになって来た。 「このままここにこうしておいでになっちゃア、奥さんは寒までは
持ちますまい」 医者はそう云った。で、彼女は南フランスへ転地することになった。....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
返されたり。予は凱旋の将の如く得々として伯父より譲られたる銀側の時計をかけ革提を
持ち、「皆様御健勝で」と言うまでは勇気ありしが、この暇乞の語を出し終りたる後は胸....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
義の際の手伝いをしたり、器械の入用の節は、器械室なり実験室なりから、これを講堂に
持ちはこび、用が済めば奇麗にして元の所に戻して置くこと。修理を要するような場合に....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
が鰻落しのからくりから借りてきたものであろう。校舎は、少々ものさびしいとはいえ気
持ちのよいところに建っていた。木のおいしげった丘のふもとで、近くを小川が流れ、白....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
た。太郎右衛門が伊作のいたところへ着いた時には、伊作と多助は大事そうにして、何か
持ち上げて見たり触って見たりしていました。 「何あ、落てるんだてよ?」 と太郎右....