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持上る
「持上る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
持上るの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
聞いた時の彼には、何となくそこいらが黄色く見えて、往来の土まで眼前《めのまえ》で
持上るかのようにすら感じられた。暗い月日がそれから続いた。多くの艱難《かんなん》....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
として、御輿を担ぎ込まれるが煩さに移転したと言われる家すらあった。そういう騒ぎの
持上るというだけでも、いかにこの祭の町の人から待受けられているかが分る。多くの商....
「家」より 著者:島崎藤村
は柿の樹の方から梯子を持って来て、それを土壁に立掛けた。それから、彼の力では漸く
持上るような重い大根の繋いである繩を手に提げて、よろよろしながらその梯子を上った....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
鼻の表現」に依って影響され支配されぬものは無いときまったら、そもそもどんな騒ぎが
持上るでしょうか。 鼻に表情があるということすら信じ得ない程に常識の勝った人々....