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持帰り
「持帰り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
持帰りの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「酒中日記」より 著者:国木田独歩
み》を見せて、 「これは異なこと! 親子の縁は切れてる筈《はず》でしょう。イヤお
持帰りになりませんならそれで可う御座います、右の次第を届け出《いず》るばかりです....
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
嬉し涙と云うことを始めて覚えました、なれども此の金は受けられませんから、どうかお
持帰りを願います、それを貴方がいつまでも手を突いて仰《おっし》ゃれば致し方がない....
「少女地獄」より 著者:夢野久作
たる者を認めなかったと言うので、手を空しくして引上げた。然るに右山高帽を警察署に
持帰り、詳細に亙《わた》りて調査したるに、前廂《まえびさし》にシッカリと噛締めた....
「斜陽」より 著者:太宰治
むかし、フランスだかイギリスだか、ちょっと忘れたけれど、とにかく遠いところからお
持帰りになった薔薇で、二、三箇月前に、叔父さまが、この山荘の庭に移し植えて下さっ....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
となり、文丈ケ受取りて其他には手も付ず、先日の百両まで其処に投出し顔しかめて。御
持帰り下さい、面白からぬ御所置、珠運の為た事を利を取ろう為の商法と思われてか片腹....
「鵞鳥」より 著者:幸田露伴
主人が御前で製作をしてご覧に入れるよう、そしてその製品を直に、学校から献納し、お
持帰りいただくということだったのが、解ったのであった。それで主人の真面目顔をして....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
す。 文「これは好い鳥を見付けたわい」 とそれから二三の鸚鵡を押えて、住居へ
持帰りまして、「旦那様か、お町でございます」などと口真似をさせるのが何よりの楽み....
「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」より 著者:森鴎外
合せ、ただ一打に相役を討果たし候。 かくて某は即時に伽羅の本木を買取り、杵築へ
持帰り候。伊達家の役人は是非なく末木を買取り、仙台へ
持帰り候。某は香木を松向寺殿....