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持帰る
「持帰る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
持帰るの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「観画談」より 著者:幸田露伴
雑の気味があるので晩成先生の心に染まなかった。さればとて故郷の平蕪の村落に病躯を
持帰るのも厭わしかったと見えて、野州上州の山地や温泉地に一日二日あるいは三日五日....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
して下さい」 と只管に頼みますから、長二も其の考えを面白く思い、打解けて仏壇を
持帰るのを見合せましたから、助七は大喜びで、無類の仏壇が出来た慶びの印として手間....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
。それから毎晩半徹夜の努力を払って自ら石膏の型を取り、自身に荷造りして即刻東京に
持帰る途中、岡山で土台石まで自身に選択し、東都で自身監督の下に鋳造させるという感....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
る米、味噌の値段の高い事、高いと言えば、むっと怒ったような顔をして、すぐに品物を
持帰るような素振りを見せて、お出家様が御不自由していらっしゃるかと思って一日ひま....
「故郷」より 著者:井上紅梅
出し、論判の挙句、これはきっと閏土が埋めておいたに違いない、彼は灰を運ぶ時一緒に
持帰る積りだろうなどと言って、この事を非常に手柄にして『犬ぢらし』を掴んでまるで....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
、児のすこやかさに、いずれ願ほどにあやかるため、その一枚を選んで借りて、ひそかに
持帰る事を許されている。ただし遅速はおいて、複写して、夫人の御人々御中に返したて....
「山の人生」より 著者:柳田国男
来る。村人之を敬すること神の如く、其為に酒食を設く。大人は之を食はず、悉く包みて
持帰る也。村の子供時として之に戯るゝことあれども、之を怒りて害を作せしことを聞か....