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持込み
「持込み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
持込みの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三十年後の東京」より 著者:海野十三
東京へ向った。 とちゅう相談の結果、拾った金属球はヤク大学の生理学部の大講堂へ
持込み、そこで開くことにきめた。カンノ博士は、その学部の教授だった。 他の三人....
「野狐」より 著者:田中英光
飢饉で、多くの流行作家が世に出た後では、私は、いわゆる、バスにのりおくれた形で、
持込みの原稿もなかなか売れなかった。その私の悪戦苦闘に対しても、妻は一向、同情し....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
東京へ向った。 とちゅう相談の結果、拾った金属球はヤク大学の生理学部の大講堂へ
持込み、そこで開くことにきめた。カンノ博士は、その学部の教授だった。 他の三人....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
をしました。
さすがのよたとんも、これに対しては、横槍の入れようもなし、考証の
持込みどころもない有様です。おやじがこの松の樹齢一千〇八年を固く信じているのに対....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
等、若い者に爺婆交りで、泊の三衛門が百万遍を、どうでござりましょう、この湯治場へ
持込みやがって、今に聞いていらっしゃい隣宿で始めますから、けたいが悪いじゃごわせ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ございます。神社に祀られたからと申して、矢鱈に|六ヶしい問題などを私のところにお
持込みになられることは固く御辞退いたします。精一ぱいお取次ぎはいたしますが、私な....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
に申分なき教訓にして左こそありたきことなれども、此章に於ては特に之を婦人の一方に
持込み、斯《かく》の如きは女の道に違うものなり、女の道は斯くある可しと、女ばかり....
「山吹」より 著者:泉鏡花
な。けれど、末のお見込はありましょう。 夫人 いいえ、その末の見込が、私が財産を
持込みませんと、いびり出されるばかりなんです。咳をしたと言てはひそひそ、頭を痛が....
「父の葬式」より 著者:葛西善蔵
ような風をしていたがちょっと悲しい気持を誘われたりした。 本堂の傍に、こうした
持込みの場合の便宜のために、別に式壇が設けられてあって、造花などひととおり飾られ....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
はよく酒をねだる。これを樽入れ、笊転がしなどといって、そっと背戸口から空の容器を
持込み、知らぬ間に持って行くのが普通だったが、或いは竿のさきに樽を結わえて、高塀....