挂冠[語句情報] » 挂冠

「挂冠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

挂冠の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
石狩川」より 著者:本庄陸男
なかった。その方針をあきたらぬとする岡本権判官や、政府の弱腰を嘆く丸山外務大丞の挂冠《けいかん》を横目で見送って何らの痛痒《つうよう》をも感じなかった。むしろ彼....
源氏物語」より 著者:紫式部
の頼みがたさから賢明な帝王さえ御位をお去りになるのであるから、老境に達した自分が挂冠するのに惜しい気持ちなどは少しもない」 と言っていたに違いない。左大将が右....
四十年前」より 著者:内田魯庵
剛情我慢の井上雷侯も国論には敵しがたくて、終に欧化政策の張本人としての責を引いて挂冠したが、潮の如くに押寄せると民論は益々政府に肉迫し、易水剣を按ずる壮士は慷慨....