指を切る[語句情報] » 指を切る

「指を切る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

指を切るの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
放浪」より 著者:織田作之助
うことから始めねばならぬと、寒中に氷の張ったバケツで皿洗いをさせ、また二度や三度指を切るのも承知の上で、大根をむかせて、けん(刺身のつま)の切り方を教えた。庖丁....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
具係の奉公人を探していて、大層給金を呉れる、其の代りに何とかいう宝物の皿を毀すと指を切ると云う話を聞いたが、本当かの」 丹「えゝ、それは本当でごぜえます、旧の公....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
ます」 治「心の証拠と仰しゃっても別に何もありません、と云って、まさか髪を剪るの指を切るのと云う訳にも往きませんが」 女「女の口から此の様な事を云い出すは能々の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
れを売払っていくら、いくらとのお話でございますが、昔のおきてでは、一枝を切らば一指を切るともございます、お山によっては、山内の木を伐《き》ったものは、死罪に行う....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
ゃあ……」 「二人は雌雄の鬼だが……可いかい。」 「大好き。」 「家は?」 「駢指を切るんです。」 「世間は?」 「青めりんすを打撲くんです。」 「――姉さん、....
猿の図」より 著者:三好十郎
いていただき、これでよいとなりましたら清書しました上で――はあ。 薄田 痛いぞ、指を切るのは。 三芳 いや、それは――(心外なことを言われて、抗弁しようとするが....
放浪」より 著者:織田作之助
うことから始めねばならぬと、寒中に氷の張ったバケツで皿洗いをさせ、また二度や三度指を切るのも承知の上で、大根をむかせてけん(刺身のつま)の切り方を教えた。庖丁が....