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指を差
「指を差〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
指を差の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「苦悩の年鑑」より 著者:太宰治
津軽地方で最も上品な家の一つに数えられていたようである。この家系で、人からうしろ
指を差されるような愚行を演じたのは私ひとりであった。 × 余....
「心中浪華の春雨」より 著者:岡本綺堂
た。お園は子供をすかすように男をなだめて、たとい世間で何と言おうとも、誰がうしろ
指を差そうとも、お前には頼もしい親方もついている、わたしというものもある。決して....
「琴のそら音」より 著者:夏目漱石
を鼓舞《こぶ》するのみである。今出るか、今出るかと考えている。髪の毛の間へ五本の
指を差し込んでむちゃくちゃに掻《か》いて見る。一週間ほど湯に入《はい》って頭を洗....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
があると、呪殺すと云うじゃないか。 呪詛われたんだ、呪詛われたんだ。お妙さんに
指を差して、お前たちは呪詛われたんだ。」 と膝に手を置き、片面を、怪しきものの....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
殿と書け」 菊「貴方のお名を……」 大「ま書け/\、字配りは此処から書け」 と
指を差された処へ筆を当てゝ、ちゃんと書いた後、自分の名を羞かしそうにきくと書き終....
「家」より 著者:島崎藤村
んも女のことでは度々|失敗が有ったから、それをお前は見習わないように、世間から後
指を差されないようにッて――ネ、種々彼に言うんだけれど……ええええ、彼はもう父親....
「縮図」より 著者:徳田秋声
「大変長話で貴女も御迷惑でしょうけれど、そういう訳で、私もあの子には世間から後ろ
指を差されるようなことはさせたくありません。女親は甘いからあんな子息が出来たとい....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
真っ黒の大地が明るんで見えた。 無数の人間の姿が見えた。 塔の上を振り仰ぎ、
指を差して喚いていた。踊り廻っている人姿もあった。 「残念!」と葉之助はまた呻い....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
しなければ死にもしない。 水も飲めば砂糖も食べる、そうして部屋の中を舞い遊ぶ、
指を差し出せば指へも止まる、そうかと思うと幾日も幾日も、一つ所に静まっている。 ....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
まずいて、王妃の御足にキスすることをお願いしました。しかし、慈深い王妃は、手の小
指を差し出されました。私はテーブルの上に置かれていたので、その小 指を両腕でかゝ....
「反抗」より 著者:豊島与志雄
高く叫んだ。 「ああ。」 「じゃあお約束」 彼女が小指だけ差出したのを、彼も小
指を差出して、強く握り合せながら打振った。それから、何かを踏みにじるような気持で....
「慾」より 著者:豊島与志雄
互に、つまらないじゃないか。出かけよう。今晩、これから出かけよう。約束だ……。小
指を差出すと、彼女も小
指を差出して元気よく打振る。が、晴れやかに笑っている。あた....
「潮風」より 著者:豊島与志雄
番たまらない。」 「じゃあも一度、何度も、はっきり約束するわ。」 芳枝さんが小
指を差し出すと、片野さんも小
指を差出して、握りあって打ち振った。 「これでいいで....
「不周山」より 著者:井上紅梅
彼女を呼ぶものがある。 「まあ、可愛らしいこと」彼女はそれらを見つめ、泥のついた
指を差し伸べて、そのまん丸い頬を弾いてみた。 「ウッフ、アッハハ!」彼等は笑った....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
として、今来かかった途中なのである。 「お兄様あれは?」と澄江は云って不安そうに
指を差した。 博徒風の人間が切り合ってい、数人の者がそれを見ている、そういう光....