指を染める[語句情報] » 指を染める

「指を染める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

指を染めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
深夜の市長」より 著者:海野十三
があることは公知なのに、なぜあの一味を黙って捨て置くのだ。貴公は彼等に対して、一指を染めることさえ出来ないではないか。なにが警視総監だ。貴公に総監たる資格などは....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
とお察し申しますが、柔術の方はいかがでございます、柔術は……」 「あれはまだ、一指を染める暇がないというわけでございます、習いたいは山々ですが、一方でさえ物にす....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の夥《おびただ》しい施行《せぎょう》を試みましたけれど、お銀様というものには、一指を染めることもできませんのです。 お銀様は、大竹藪《おおたけやぶ》の中の椿の....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
法が如何なるものであって、また如何に変遷したかは最も大切な事項であって、数学史に指を染めるほどの人ならば、これを度外におくものはないのである。従ってこの方面は最....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
から、日本で拵えて送ってくれというふうの話でありますから、こっちでも金がなくては指を染めることも出来ない。そのうちに向うがたまらなくなってレビー博士が日本に出て....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
て居るチベット国、即ち天然に万里の長城を形造って充分に地の利を得たるところの国に指を染めるというは、つまりそのヒマラヤの南の麓に在る世界の富源地、即ちインドの国....