指切り[語句情報] »
指切り
「指切り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
指切りの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
みせると、気味のわるいことをぽつりといいました。 「な、おい、伝六大将! 今夜は
指切り幽霊、日本橋の本石町と神田の黒門町へ出没するぜ」 「えッ。不意に御嶽《おん....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
入りするんですから、この新しいわき役なる者がまた尋常一様の男ではないので。前回の
指切り騒動がかたづきましてから日にしてちょうど十六日めの夕景でした。朝のしたくは....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
と帰りますから、お寝みになっていてね。きっとよ。げんまん!」 葉子はそう言って
指切りをして出て行った。 庸三は壁ぎわに女中の延べさしてくれた寝床へ潜りこんだ....
「鬼涙村」より 著者:牧野信一
りで手間が三倍だと滾《こぼ》しぬいた。今後はもう決して酒には見向かずにと彼は私に
指切りしたが、急に仕事の方が忙しくて材料の吟味に山を越える閑《ひま》もなかった。....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
く残り惜しげだった。必ずもう一度行こういつか――私と彼女のあいだの、これは固い「
指切り」である。 一たい芬蘭土はほとんど外国語が通じない。ことにこう内地へ這入....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
今日の午後までに、宿題の一つである(夏休みの一日)という綴方を作っておくように、
指切りげんまんまでして約束した。 小太郎は、二時の授業時に、笑いながら、半截の....
「犬を連れた奥さん」より 著者:神西清
なりっこはないの、決してないの! この上またわたしを苦しまさせないで下さいまし!
指切りですわ、わたしがモスクヴァへ行きますわ。でも今日はお別れにしましょう! ね....
「幼年時代」より 著者:室生犀星
た。 「言わないとも。」 「きっと。」 「きっとだ。」 私は小さな誓いのために
指切りをした。姉はお嫁前とは瘠せていたが、それでもよく肥えてがっしりした手をして....