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「指南役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

指南役の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吉良上野の立場」より 著者:菊池寛
がはいって来た。 「浅野殿の今度の見積りだが、今拝見したが、私には分からん。肝煎指南役が一つ!」 畠山が書付を、吉良へ渡した。 「なかなか早いな。どうれ」 ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ばかりでの、最初の晩にやられた者は西口流やわらの達人、次の晩は小太刀《こだち》の指南役、三日めは家中きってのつかい手が、一夜に三人までもやられたのじゃ。しかも、....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の方に聞こえた宮谷家から後妻を迎えている人で、関所を預かる主な給人であり、砲術の指南役であり、福島でも指折りの武士の一人であった。ちょうど非番の日で、菖助は家に....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ている。東は贄川の桜沢口へ。西は妻籠の大平口へ。もっとも、妻籠の方へは福島の砲術指南役|植松菖助が大将で五、六十人の一隊を引き連れながら、伊那の通路を堅めるため....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
からの帰り路を要撃し、その首級を挙げた。菖助は関所を預かる主な給人である。砲術の指南役でもある。その後妻は尾州藩でも学問の指南役として聞こえた宮谷家から来ている....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の晩に斬られた武士さ。世の中も暗かったね。さすがにあのお婆さんは尾州藩でも学問の指南役をする宮谷家から後妻に来たくらいの人だから、自分の旦那の首を夜中に拾いに行....
寛永武道鑑」より 著者:直木三十五
た場合、主君に対して、何うして、申訳が立つか?) 美濃国、戸田左門氏鉄の、槍術指南役として、二百石を頂いている半兵衛であった。 旗本と、池田との、大争いとな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、 「何もかも打明けて申し上げますれば、兄はこのたびの試合済み次第に、さる諸侯へ指南役に召抱《めしかか》えらるる約束定まり、なおその時には婚礼の儀も兼ねて披露《....
白くれない」より 著者:夢野久作
み潰し、吠面かゝし呉れむと意気込みて、いよ/\腕を磨きければ二十一歳の冬に入りて指南役甲賀昧心斎より柳生流の皆伝を受くるに到りぬ。 此時、われに縁談あり。藩内....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
、 「お前の父母は何んと云うな?」 「父は南条右近と申し、信州飯田堀石見守の剣道指南役にござります。母は同藩の重役にて前川頼母の第三女お品と申すものにございます....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
武士の目に物見せて置いてやるべき義務がある、こんなように思いまして、戸田家の剣道指南役のなにがしという方が、わざと入念の田舎武士風によそおって、伊勢詣りを致すと....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ノではあろうけれども、昔の悪友という因縁ではない。実はこの男の祖父は、一橋の槍の指南役で、この男も祖父に就いて槍を学び、槍に就いての交りもある上に、その当時、悪....
善悪両面鼠小僧」より 著者:国枝史郎
肥後熊本で五十四万石の大名中での大々名、細川越中守はこう云って、小野派一刀流指南役、左分利新十郎をジロリと見た。 「は」と云ったが新十郎、下げていた頭をまた....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
て北辰一刀流ととなえ、一生の間取り立てた門弟、三千人と註されていた。水戸藩の剣道指南役でもあり、塾弟子常に二百人に余り、男谷下総守、斎藤弥九郎、桃井春蔵、伊庭軍....
新春・日本の空を飛ぶ」より 著者:坂口安吾
答える。腕に自信がないらしい。しかし僕のために説明の労をとり、空からの観察の良き指南役であった。今の高度三千六百ぐらい。青田君は教えてくれる。読売の人、計器を見....