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「指南車〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

指南車の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
片信」より 著者:有島武郎
が、その自覚の発展に対して決して障碍《しょうがい》にならないばかりでなく、唯一の指南車でありうると誰がいいきることができるか。今は所有者階級が倒れようとしつつあ....
イズムの功過」より 著者:夏目漱石
い。大抵のイズムはこの点において、実生活上の行為を直接に支配するために作られたる指南車《しなんしゃ》というよりは、吾人《ごじん》の知識欲を充たすための統一函であ....
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
て漏剋《ろうこく》を用う」とか貯水池を築いて「水城《みずき》」と名づけたとか、「指南車」「水※《みずばかり》」のような器械の献上を受けたり、「燃ゆる土、燃ゆる水....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
知れません。 「奥の細道! これが欲しい、この旅にこれは越裳氏《えっしょうし》が指南車に於けると同じだ――ぜひこれを拙者にお貸し下さい」 こう言って、白雲が強....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
た。取扱わるる題目は、悉く高尚純潔なものばかり、そして他人に示すよりも、私自身の指南車としてよいものばかりであった。自動書記は一八八〇年まで連続的に現れたが、そ....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
ど》すや五月雨《さつきあめ》 名月や兎《うさぎ》のわたる諏訪《すは》の湖《うみ》指南車を胡地《こち》に引き去る霞《かすみ》かな 滝口に燈《ひ》を呼ぶ声や春の雨 ....