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指名
「指名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
指名の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
うな眼を出席簿から挙げたと思うと、たちまち自分たちの級の一人を「さん」づけにして
指名した。勿論すぐに席を離れて、訳読して見ろと云う相図《あいず》である。そこでそ....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
とを行うについて、次のような人員配置にする。――」 といってその担当主任や係を
指名した。一同は何でも彼でも、それを突きとめて、課長の賞讃にあずかりたいものと考....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
を生み遺して病死した当家の両親に代って復一を育てながら家業を継ぐよう親類一同から
指名された家来筋の若者男女だったのだから。宗十郎夫婦はその前は荻江節の流行らない....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
せて譲り合っているような形であるので、主人の方から催促するように第一番に出る人を
指名することになった。 「星崎さん。いかがでしょう。あなたからまず何かお話し下さ....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
との者は、手筈に従って外に散らばって油断なく見張っていろ」 中へ踏みこむことを
指名された部下たちは得意満面、にやりと笑った。 表と裏とから二手に分れて入った....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
すか。それじゃわれわれは何にも手が出せないんですがね」 警部は、こんどは検事を
指名して、はっきり不平をいった。 長谷戸検事は、それでもちらりと目を警部の方へ....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
索をやるから、俺についてこい」 局長は貝谷を副長と決め、あと三人ばかりの船員を
指名し、さっきに引続いて、船内を探すことになった。古谷局長の胸中には、前からたえ....
「空襲警報」より 著者:海野十三
将は、 「よォシ、助けてやるぞ」 と叫ぶなり、一座を見わたして、学生を五人ほど
指名した。 「さあ、あの防毒壜をくわえて、助けにゆくんだ」 旗男も、防毒面を被....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
して大に流行したるはこの評判高かりしが為なりという。 さてロセツが何故に浅田を
指名して診察を求めたるやというに、診察とは口実のみ、公使はかねて浅田が小栗に信用....
「明暗」より 著者:岡本かの子
。しかし彼が持っている円滑で自在な魂は、かならずしも、人生の伴侶として特に自分を
指名する切実性を持つ魂とは受取れなくなった。美人で才能ある女なら誰でもよさそうだ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
管理す。教正死するときは、その相続者を選定するの法、まずその管轄配下の僧侶一名を
指名して、これを相続者となさんことをローマ法王に奏願す。しかして国内の教正は、別....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
内紛によってさきに国会が解散され、さらに半年を経ざる今日、同じ理由をもって、総理
指名の議決を受けた特別国会を解散するというがごときは、天下の公器たる解散権を自己....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
も第一党たる社会党がとることに話合いがつき、松岡駒吉氏が議長に選ばれ、ついで首班
指名では松岡議長から『片山哲君が内閣総理大臣に
指名されました』と宣告した。「松岡....
「魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
も称すべき品々、展観に供え、その節御希望の品も候わば御入札賜わり度、失礼ながら御
指名申上げし方々のみに限り御来駕御待ち申上げ候、なお多年皆様方の間に疑問とされし....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
席に連なったのであるが、補佐官坂西少将(当時大尉)が五分間演説を提案し最初に私を
指名したので私は立って、「何のため大砲などをかれこれ見て歩かれるのか。余り遠から....