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「指命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

指命の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
喝采」より 著者:太宰治
、以後休みなくひらかれますよう一心に希望して居ることを言い添え、それでは、私、御指命を拝し、今宵、第一番の語り手たる光栄を得させていただきます。(少し前置きが長....
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
るや、実に巧妙な方法で、一人の団員は、自分に指令を持って来る一人の人間と、自分が指命を伝達すべき二人の人間と、この三人しか知らないというのです。兎に角、最近四回....
寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
にしていたと云うのは、その頃県下の山間部に新しく開校された農学校へ、学務部からの指命を受けて学期末の一ヶ月を臨時の講師に出掛けていたのだった。その農学校は二十五....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
りにやられるし、他の二人はレッドルースの墓を掘りにかからされるし、医師は料理番に指命されるし、私は戸口のところに歩哨に立たされた。そして船長自身は一人一人のとこ....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
存在であった。 彼は私に興味を感じたらしかった。会の講演部委員であった私は彼に指命して演説させようとした事もあったが、彼ははにかんで一度も演壇に立たなかった。....
」より 著者:織田作之助
委員には上級生がなっていたが、しかしこの委員は寮生間の互選ではなく、学校当局から指命されており、噂によれば寮生の思想傾向や行動を監視して、いかがわしい寮生を見つ....
運命のSOS」より 著者:牧逸馬
刻々無電室から報告して来る株の上下によって大西洋上からウォウル街に売った買ったの指命を発している――。 その時、「地獄《ダウン・ビロウ》」の釜前では、海の野獣....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
るので鋳金の方は大島如雲氏が致すことになったが、原型の彫刻は高村にさせろという御指命で彫工会がお受けをしたのでありました。 そこで、私は原型を木で彫ることにな....
画道と女性」より 著者:上村松園
たが、喜久子姫がかねて私の絵を大変にお好きな御様子で、この度の御下命も特に姫の御指命による御内意からの御依頼とやら申すことで、いろいろと新村博士からお話があり、....
三国志」より 著者:吉川英治
たのです。天が、あなた様をして、九五の御位にのぼせ、子孫にわたって、伝国の大統を指命せられた祥瑞と思われます。……はやく本国へお帰りあって、遠大の計をめぐらすべ....
三国志」より 著者:吉川英治
黄焔硝をたずさえ、博望坡の両面より、火を放って敵を火中につつめ」 次に、趙雲を指命して、 「ご辺には先手を命じる」と、いった。 趙雲が、よろこび勇むと、孔明....
山の人生」より 著者:柳田国男
ると非常に大切な問題の端緒かも知れぬ。古来の日本の神社に従属した女性には、大神の指命を受けて神の御子を産み奉りし物語が多い。すなわち巫女は若宮の御母なるが故に、....
大岡越前」より 著者:吉川英治
いや、周章えはいたしませぬ。が、いずこから出た風説やら、越前守は、きょう評定所の指命で召捕らるるであろうとか。いや彼は、旧悪の蔽いようなく、進退|窮まって、逐電....