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指尺
「指尺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
指尺の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
! 万事は横浜へ帰ってから聞いてやるとそう言いたまえ」船長はまるでチーフメーツが
指尺《さしがね》ででもあるように頭から足までを計った。 「私もやって見たんです。....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
しょうね」 「そうすると、山城屋へ因縁《いんねん》を付けさせたのも、みんな女房の
指尺《さしがね》なんですね」と、私は云った。 「無論そうです。亭主をけしかけて三....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
まいりは少し怪しいと半七も思った。さつきへ行ってお力を詮議すると、果たして彼女の
指尺《さしがね》で、甚五郎は姿を隠したのである。役目の手前、そんなことは出来ない....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
腹のしっかりした悪党というのでもありませんが、つまりは慾に引っかかって、重兵衛の
指尺通りに働くことになったんです。そこで、丸多の主人をうまく嚇し付けて、最初に百....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
してみせるとお定は泣きながら彼を嚇した。吉助はもう頭が眩んでしまって、結局お定の
指尺通りに動くことになった。お定は箪笥のひきだしから服紗につつんだ彼の草履を取り....