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「指揮権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

指揮権の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
母子叙情」より 著者:岡本かの子
しては感受性がこまかく神経質なのに、女性に対しては割り合いに大ざっぱで、圧倒的な指揮権を持っていた。 女たちは、何かいうにも、むす子に対して伏目になり、半分は....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
その殆んど大部分が貴族であって、この貴族という社会的支配権の尤もらしさを、軍隊の指揮権にまで利用したのであるが、それに似た現象はどこの国にも珍しくない。そして、....
少年探偵長」より 著者:海野十三
、正確に時刻をいうと、午前二時を五分ばかりまわった時であった。 この六天山塞の指揮権を持っている頭目の四馬剣尺は重傷の戸倉老人と会見することになった。 戸倉....
奇賊は支払う」より 著者:海野十三
車で搬び去ったのである。玄関先にも警官隊がいたが、そういう場合、階級の上の警視に指揮権があったので、彼に手伝って苅谷夫人を自動車に搬び入れる手伝いをし、そして敬....
怪塔王」より 著者:海野十三
、小浜兵曹長は怪塔王に目をはなさず、 「俺たちの命令どおり、この怪塔ロケット隊の指揮権を渡すか」 それを聞くと、怪塔王はびっくりして目を白黒していましたが、 ....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
いかね。これから、ケレンコとおれとが、ダン艇長にかわってこのサウス・クリパー号の指揮権を握ったんだぞ。不服のある奴は、遠慮なくおれの前へ出てこい」 大男のリー....
社会時評」より 著者:戸坂潤
その殆んど大部分が貴族であって、この貴族という社会的支配権の尤もらしさを、軍隊の指揮権にまで利用したのであるが、それに似た現象はどこの国にも珍しくない。そして、....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
また雄弁であった。その言論のうちには剣の刃が感ぜられた。先輩たるフォアのように、指揮権を高くかざした後に自由を高くふりかざした。左党と極左党との間に席を占め、未....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
勇気や沈着などに対する名声とによっているのである。そうして、その名声も彼が個個の指揮権を托される前に、すでに運転士としての技倆によって獲得したのであった。彼はス....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
。エセックスとホワードが元どおりに任命され、ラレイは副役ではあったが、やはり高い指揮権を与えられた。イギリスの新しい政策方位は、奇妙な事態を生んだ――アントニオ....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
治は選挙でばく大なカネをかけ、当選すればそれを回収するために利権をあさり、時には指揮権の発動となり、カネをたくさん集めたものが総裁となり、総裁になったものが総理....