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指揮者
「指揮者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
指揮者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
らして、敵機の完全なる撃退は保証しがたい。故に本職は、各人が此辺の事情を理解し、
指揮者の命に随い、官民一体となって此の重大事に善処せんことを望むものである。吾が....
「蠅男」より 著者:海野十三
となった。 疑問の怪人「蠅男」を捕えてみれば、それは人もあろうに「蠅男」捜査の
指揮者であった村松検事であったとは。其の場に居合わせた人々は、事の意外に声もなく....
「海底大陸」より 著者:海野十三
千夫少年の三名は、これからどうなる? こっちはメリー号だ。 メリー号の実際の
指揮者であるクーパー事務長は、無惨にも今や水母に目鼻をつけたような怪物に手どり足....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
、ポケットから取出したのは三十センチくらいの棒である。それはちょうど、管絃楽団の
指揮者が使う指揮棒のようなものだった。 おやおや、あんなものを何にするのだろう....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
れた鼻の両わきから、長い白ひげがさがっていた。このガンマ和尚こそ、怪星ガンの最高
指揮者であった。 ガンマ和尚は『ふたりの勇士』を送り届けにきたという。ふたりの....
「火星探険」より 著者:海野十三
のは全くふしぎでならぬ。いや、これこそ全員が、互に助けあい、自分の勝手を行わず、
指揮者デニー博士の命令に従い、すこしも乱れることなく組織の最高能率を発揮した結果....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
い女蜘蛛に生血を吸いとられているんだろう」 と、楽士のひとりがいいだしたとき、
指揮者の森山は顔色をかえて、 「あ、いけないよ、そんな不吉なことをいっては……」....
「火星兵団」より 著者:海野十三
人丸木は、甲州の山中で、しきりに火星兵団を指揮していた。
彼は、日本上陸兵団の
指揮者であるとともに、地球遠征軍の隊長でもあった。だから、世界中から兵団のことや....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
が色を失ってわいわいさわいでいるときに、いちはやく五機に出動を命じたのであった。
指揮者は、マック大尉であった。そして一番機にのっていた。 五番機は、一等うしろ....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
な嘆声をあげました。折角爆弾をおとしてやろうと思ったことも今は無意味です。敵軍の
指揮者たちは、無念の泪をポロポロとおとして、口惜しがりました。 そこへもってき....
「獏鸚」より 著者:海野十三
名前を名乗らぬ不思議な人物から重大な密告の電話がかかっていた。『錨健次は、もとの
指揮者江戸昌の命令で団員の誰かに刺し殺されたのだ。錨健次は暁団から足を洗って、江....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
」 次は急降下爆撃とおいでなさるか。 「作業、急げ!」 甲板上では、飛行班の
指揮者が呶鳴っている。 と、その時左舷の方にあたって、眼もくらむような大閃光と....
「橋」より 著者:池谷信三郎
チァイコフスキイの朗らかに憂鬱な曲が、静かにオーケストラ・ボックスを漏れてきた。
指揮者のバトンが彼の胸をコトン、コトン! と叩いた。 舞台一面の雪である。その....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
、そのころやつと音楽に興味を感じはじめていた私にはそれがたのしみであつた。ここの
指揮者は毛谷平吉という人であつた。最近「気まぐれ冠者」という写真を作つてその音楽....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
数貫という巨漢佐藤清吉君であった。佐藤君は相撲取りをしたことがあり、力があるので
指揮者の警部補を殴りつけて傷を負わしてしまった。そのため私はすぐ釈放されたが、佐....