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「按察〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

按察の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
よと。三月に至って燕王国に還る。都御史暴昭、燕邸の事を密偵して奏するあり。北平の按察使僉事の湯宗、按察使陳瑛が燕の金を受けて燕の為に謀ることを劾するあり。よって....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
渡しは今でも温州の瑞安にある。 女の知恵 姚忠粛は元の至元二十年に遼東の按察使となった。 その当時、武平県の農民|劉義という者が官に訴え出た。自分の嫂....
源氏物語」より 著者:紫式部
。それがだれであるかをお聞きになっても興がおさめになるだけでございましょう。前の按察使《あぜち》大納言はもうずっと早く亡《な》くなったのでございますからご存じは....
源氏物語」より 著者:紫式部
た天才的な方には必ずある災厄なのだ、源氏の君は何だと思う、私の叔父《おじ》だった按察使《あぜち》大納言の娘が母君なのだ。すぐれた女性で、宮仕えに出すと帝王の恩寵....
源氏物語」より 著者:紫式部
君から生まれた人で、尊貴なことは嫡妻の子にも劣らないわけであるが、その母君が今は按察使大納言《あぜちだいなごん》の夫人になっていて、今の良人《おっと》との間に幾....
源氏物語」より 著者:紫式部
女房たちは不快がったのであるが、そんなことなどは何でもない。雲井の雁の実母である按察使大納言の夫人も、娘がよい婿を得たことで喜んだ。 源氏の姫君の太子の宮へは....
源氏物語」より 著者:紫式部
度に大騒ぎをしていて、宮のお居間のほうにいる女房の少ない時で、おそばにいるはずの按察使の君も時々通って来る源中将が無理に部屋のほうへ呼び寄せたので、この小侍従だ....
源氏物語」より 著者:紫式部
うぐひすも問はば問へかし紅梅の花の あるじはのどやかに待つ (晶子) 今|按察使大納言といわれている人は、故人になった太政大臣の次男であった。亡き柏木の衛....
源氏物語」より 著者:紫式部
趣味の高い後宮の人と認められていた。 左大臣が薨くなったので、右が左に移って、按察使大納言で左大将にもなっていた玉鬘夫人の弟が右大臣に上った。それ以下の高官た....
源氏物語」より 著者:紫式部
でないと、今になっては抵抗力も少なくおなりになった。多情な御性質であるから、あの按察使大納言の家の紅梅の姫君をもまだ断念してはおいでにならず、なお花|紅葉につけ....
源氏物語」より 著者:紫式部
話に聞くと、長い間すぐれた女性とでなければ結婚をしないとお言いになって、左大臣、按察使大納言、式部卿の宮様などから婿君にといって懇望されていらっしゃったのを無視....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
しかし、それから二年後には信濃から諏訪を分離して、ヒダとスワの二国を合せてミノの按察使の支配下においた。その時まではヒダには国守を送った記事は一度もなくて、養老....
間人考」より 著者:喜田貞吉
すなわち鉢叩きと呼ばれたものではあるまいか。ハチは土師である。シをチと訛ることは按察使をアゼチと訛ると同じ例である。彼らは三昧聖として葬儀の事に預り、古代の土師....
本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
う者から、相変らず蝦夷待遇を与えられるのを憤慨しまして、宝亀十一年に暴動を起し、按察使紀広純を殺すという大騒ぎになりました。その勢強く、官軍容易にこれを鎮定する....
私本太平記」より 著者:吉川英治
へいそいだ御車には、万里小路藤房、季房、源中納言北畠具行、六条ノ少将|千種忠顕、按察ノ大納言|公敏たちの諸公卿、ほか随身をいれても、わずか二十名前後。 ここに....