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挌闘
「挌闘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
挌闘の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
そこへ舞台には一方から、署長とその部下とが駈《か》けつけて来た。が、偽目くらと
挌闘中、ピストルの弾丸《たま》に中《あた》った巡査は、もう昏々《こんこん》と倒れ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
」 「小癪《こしゃく》な!」 そこで喧々濛々《けんけんもうもう》として一場の大
挌闘が起ったようであります。 「提灯を! 高張を!」 同勢が叫びました。提灯と....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
て聞くと、石が崩れているのだという、かの戦慄すべく、恐怖すべき、残忍なる石と石の
挌闘と磨滅が始まったのである、私は絶壁を横切りながら、鋭い切れ物で、頬をペタペタ....
「山本有三氏の境地」より 著者:宮本百合子
ったのだろう。 この作家の少年時代の好学心の具体化は常に父親のそういう態度との
挌闘をもって、苦学の実力でもって結果的に闘いとられて行った跡が見える。十八の年、....
「ジャンの物語」より 著者:宮本百合子
その家族の生活というものは、さながら急速に崩壊するロシア貴族階級の最も強烈な精神
挌闘史の如き観がある。 大体レフ・トルストイの思想と芸術とは、世界文学に冠絶し....
「枯菊の影」より 著者:寺田寅彦
い時には弱虫の本性を現してすぐ泣き出すが、負けぬ魂だけは弱い体躯を駆って軍人党と
挌闘をやらせた。意気地なく泣きながらも死力を出して、何処でも手当り次第に引っかき....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
を手前達ァ為ってるんだッ』 見ればジルベールとボーシュレーとは組んづ解れつの大
挌闘、血塗れになって床の上を上になり下になって転々しておる彼等の衣服は血だらけだ....