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挙人
「挙人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
挙人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
よって王婆の息子が救われたのは言うまでもない。 駅舎の一夜 孟不疑という
挙人(進士の試験に応ずる資格のある者)があった。昭義の地方に旅寝して、ある夜ある....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
せんと欲するのみ。その選出議員が実地の問題に遭いて生平の持説に背くことなきか、選
挙人たる者、沿革変遷の上より今日世に存する政論の種類を考え、もって選出議員の言動....
「蓮香」より 著者:田中貢太郎
し、清明の節には必ずそれを抱いて蓮香の墓へ往った。 後十年、桑は郷試に及第して
挙人となったので、家も漸く裕になった。狐児は頗る慧であったが、どうも体が弱くてよ....
「魚玄機」より 著者:森鴎外
譏ったのである。 温の名は遂に宣宗にも聞えた。それはある時宣宗が一句を得て対を
挙人中に求めると、温は宣宗の「金歩揺」に対するに「玉条脱」を以てして、帝に激賞せ....
「労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
った。十四名の中、三名は婦人であった。 ここには又、その承認を得るために、選
挙人に示されている、公認共産党員の、単に過半数だけを挙げた公の表があった。それに....
「春遠し」より 著者:宮本百合子
めに、四月十日は休日になった。それほど大切な投票であるのに、全国で十四万人余の選
挙人名簿記載洩れが生じた。新聞は、婦人参政権のために、殆ど一生を費して来た市川房....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
挙」というパンフレットを発行し、之を全国三百万の在郷軍人に配布したのである。被選
挙人としては自由主義者を排し、国防強化主義の人物を選び、以て反軍策動を撃滅せよ、....
「鏡心灯語 抄」より 著者:与謝野晶子
生虫であると思っている。候補者としてこの際立った党人はあらゆる苦肉の計を用いて選
挙人の良心と理性とを攪乱し誘惑しようと試みるであろう。明治の選
挙人と大正の選
挙人....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
来の大利害は現在の利己主義にささげられていた。彼らは軍隊の減員を行なっていた。選
挙人の意を迎えるためには祖国の四|肢《し》を断つかもしれなかった。彼らに欠けてる....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
。 「やってごらんなさい!……いわゆる神聖なる社会党が、四十万の党員と三百万の選
挙人とを有して控えていながら、あなたたちは、皇帝に口輪をはめて束縛を脱するだけの....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
フィリップ王の世に、彼は地方の有力で富裕な堂々たる代言人となっており、また賢い選
挙人、いたって厳格な陪審員となっていた。けれど相変わらず道楽者であった。
ファ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
次のように書かれていた。
サン・ドゥニ街にてフェール街の角、小間物貿易商、選
挙人パブールジォー殿
ここにあえて一書を呈して、フランス座へ戯曲一篇を送りた....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
現在遂に手出しをしたから妙だ。まさか世間の噂のように皇帝が登用試験をやめて秀才も
挙人も不用になり、それで趙家の威風が減じ、それで彼等も阿Qに対して見下すようにな....
「孔乙己」より 著者:井上紅梅
と」 「相変らず泥棒していたんだ。今度はあいつも眼が眩んだね。ところもあろうに丁
挙人の家に入ったんだから、な。あすこの品物が盗み出せると思うか」 「そうしてどう....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
、くれぐれ御案じ上候。猶ほあなた様方も御留守|者嘸々御配意と存じ申候。学士院之選
挙人と申候。いかゞ相成候哉と存候。此方よりは出し置候事候。先は右一応之御礼迄申上....